コココーララボ制作の加藤です。
今回の企画初日まであと8日となりました!
現在、稽古が順調に進められています。
稽古場には時折、メンバーの知人が見学に来ます。
見学者がいるときは、稽古の最中に『おたよりコーナー』が設けられます。
見学者には小さな白い紙が渡され、稽古中見ていて気になることがあればその紙にかきとめてもらいます。
そこには、感想はじめ「あのセリフの出だしを強めに言葉にしたのはなぜですか?」「なぜ地面をみて歩くように指示をしたのですか?」など細かな質問などがたくさん書かれています。
コココーララボメンバーはそれを読み上げ、それに対してひとつひとつ言葉にしてこたえていきます。
このやりとりがまるでラジオのリクエストコーナーのようだったので、『おたよりコーナー』と呼ぶようになりました。
これについては、メンバーである青年団・山内健司さんが「演劇の『舞台の上の言葉』『見ている人の言葉』『作っている人の言葉』を通わせる」試みだと言葉にしていました。
見ている人から疑問や興味の言葉をもらい、それに対して舞台上の人や作る人が言葉にして具体的に説明していく。それは、複雑に関わりあい組みあがっているものを、ひとつひとつほどいてばらばらにして、互いに見合って細かく確かめ合うような作業です。
このように、コココーララボでは上演するまでの間、企画の立ち上がりから上演までの取り組みを改めて考えたり、疑ったり、試したりしています。『ラボ(研究所)』らしく、短い時間で効率的になにかを積み上げることよりも、ひとつひとつを確かめながら重ねていくことを行っています。
今回稽古で行われている『おたよりコーナー』の詳しい内容などは、リターンの品である『稽古場レポート』に折り込んでいければと思っていますので、興味のある方はぜひご支援ください!
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「演劇づくりが観られる社会見学のよう」
これは前回の企画を見た方からいただいた感想です。今回のコココーララボvol.2『助走』は公演の要素が強い企画ですが、その側面は今回もたっぷりとあると思いますので、ぜひぜひ楽しみにしていてください!