令和元年7月3日
港北公会堂にて開催された
「親あるうち」に「親なきあと」の備えにて、勉強させていただきました。
講師は渡部伸さん(「親なきあと」相談室主宰http://www.oyanakiato.com/行政書士)
「親なきあと」についての著書の出版、講演を多数開催されています。娘二人の父親で現在26歳の次女は重度の知的障害をお持ちで、「親なきあと」の勉強をはじめ、より役に立つ情報を伝えるべきだと思いこの活動をされているとのことでした。
約一時間半の講演でしたが、とにかく濃い、そして飽きさせない内容で遺言、財産、信託、共済、拠出年金、成年後見制度など難しい言葉が多く出てきますが、その都度事例を交えてわかり易く説明していただけました。
ここでは、講演の最後にお話しいただいた
渡部さんが伝えたかったことのまとめを紹介させていただきます。
❖社会との接点を持つ=子どものことを話せる相手を見つけておく
❖状況は良くなっている、と気楽に構える
❖最低限の準備はしておく
❖いざとなったら何とかなる
ということでことです。
今回感じたのは、行政にも民間にもさまざまな相談できるところがあり、まずは相談でも話を聞いてもらうことが始まりなんだと、それはこちら側の窓を開き社会とのつながりを築く第一歩である。そこから広げていくことが大事。
講演会などで一番多く聞かれる質問は、「子どものためにお金をいくら残せばいい?」だそうです。それについては、本人がお金で困らないためには、たくさん残すことより、そのお金が本人の将来のために使われる仕組みを準備することが大切です!
と、答えられているということですが、たぶん聞く方も「できるだけ多くが良いんだろうけど、うちにはそんなにないし、2000万円とか言われたらどうしよう、少なくても大丈夫だと言って」という思いでしょうか。
ただ、講演の中で、生活保護を受けられていた家庭の「親なきあと」の事例の話がありました
そこは、社会とのつながりがあったために、子どもは守られたということでした。
我々の今回のプロジェクトは室内有機水耕栽培を通して、障がいのある方の就労機会を増やし、収入を可能な限り増やすというところを目標にしております
それはつまり、「親なきあと」の自助になると信じます
「親なきあと」の共助となる社会とのつながりも生み出します
そして、公助としての後見的支援制度は利用すべきと考えます。
講演の最後は、プロジェクトメンバーのしんよこはま地域活動ホーム本田所長が壇上から、締めのあいさつ。
「我々は応援団です」
力強い言葉でした。