本日の投稿画像は、絵本の物語の冒頭部分。
北海道の滝上町に暮らす小学5年生の武くんが、
テレビを見ながら大好きな釣りの準備をしているところから、お話は始まります。
2018年が「北海道と名付けられて150周年」という記念の年だったことから、
その名付け親であった松浦武四郎が注目を浴びることとなりましたが、
北海道の歴史ってたった150年だということなんですね~。
それより前から、もちろん倭人/日本人たちは今の北海道に移り住みはじめてはいますが、
本州のように千年前の歴史について文書に残っていることもなく、
いわゆる日本的な古くからの文化が残っていることもありません。
北海道で生まれ育った私としては、
日本各地の、昔から残る建物や街並みのある場所をうらやましく思うことが多々あります。
"古いもの”は、時間だけが作り出せるもので、
これからいかに頑張っても、より古いものに追い付き、追い越すことはできないですからね!
それでも、北海道という場所はずっと昔からここにあって、
日本人ではないけれど、人々の暮らしは続いてきました。
それがアイヌです。
"THE 日本!”のような古い物や建物、史実はないとしても、
それよりももっと前、縄文時代からの暮らしぶりを受け継ぐアイヌ文化は、
とてつもなく古くて貴重!
私たちが生まれ育った北海道のことを知り、もっと好きになろうと思うとき、アイヌへの理解を深めることはとても重要なことです。
この絵本には、ショコツアイノたちのセリフを通して当時のアイヌの生活についてわかる表現が含まれていたり、巻末部分の「松浦武四郎の一生」でも、生涯に渡る武四郎の取り組みを紹介しながら、江戸時代にアイヌたちがおかれた状況について、できるだけわかりやすく描かれています。
まずは漫画「ゴールデンカムイ」とこの絵本「武四郎とショコツアイノ~渚滑川でのふしぎな出会い~」を読み進めることで、少しでも北海道とアイヌのことを知ることができますよ!
小学生でも無理なく読んでもらえるこの絵本、大人の皆さまもぜひお手に取ってみてくださいね^^