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沖縄の離島、多良間島(たらまじま)の魅力を本で伝えたい!

多良間島は沖縄の離島のひとつ。宮古島と石垣島のほぼ中間にある小さなサンゴ礁の島です。豊かな自然と伝統的な祭祀の宝庫ですが、訪れるひとはごくわずか。ほとんど知られていないこの島の魅力を伝えるために、本をつくりたい!

現在の支援総額

271,000

45%

目標金額は600,000円

支援者数

31

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2017/08/18に募集を開始し、 31人の支援により 271,000円の資金を集め、 2017/10/17に募集を終了しました

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271,000

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目標金額600,000

支援者数31

このプロジェクトは、2017/08/18に募集を開始し、 31人の支援により 271,000円の資金を集め、 2017/10/17に募集を終了しました

多良間島は沖縄の離島のひとつ。宮古島と石垣島のほぼ中間にある小さなサンゴ礁の島です。豊かな自然と伝統的な祭祀の宝庫ですが、訪れるひとはごくわずか。ほとんど知られていないこの島の魅力を伝えるために、本をつくりたい!

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多良間島の本を書くということ

多良間島は沖縄の離島のひとつです。宮古島と石垣島のほぼ中間にあって、面積は約20平方キロメートル、人口1200人弱の、サンゴ礁の島です。サトウキビが主力産業ですが、近年は畜産もさかんです。
先島諸島と呼ばれる、日本でもっとも南西の端に位置する島々のひとつである多良間島とは、いったいどんなところか?どんなひとたちが住んでいるのか?

著者はこの島の風土や社会を見聞するだけでなく、島に伝わる祭祀や伝統に触れ、島外に住む多良間出身のひとたちとも交流しながら、五年にわたってこの島を見続けてきました。
沖縄の小さな離島である多良間島に関心を持つ人は多くないかもしれませんが、著者が感じたこの島のすばらしさを書籍のかたちで広く伝えたいと思います。

資金の使い道

支援していただいた資金は出版費用として活用させていただきます。
また、仮に支援額が目標に到達しなかった場合でも出版を確実に実行し、また刊行の期日を守ることをお約束します。
どうかよろしくお願いいたします。

最新の活動報告

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  •  島に残る自然井戸の中でも、アマガーと呼ばれる井戸は最も原初的な形態を残している。漢字で書けば天川。役場から北西にすこし行ったところにある辻の一角に草が生えている空き地があり、その一部が凹んでいてちいさな穴が開いている。そこがアマガーの洞穴の入口だ。かつては桶を持った女性たちが列をつくって順番を待っているような賑わいのある場所だったに違いないが、今は使われていないので一種の遺跡でもある。井戸のそばにある大岩は島の古い神さまを祀る場所であり、岩の足元には石の香炉が置かれている。  アマガーの洞穴の断面の形状はまるで蟻の巣のようだ。地表から三メートルほど下った小さな窪地に洞穴の開口部があり、そこから斜めに下っていく狭い洞穴の斜度は、平均すれば二五度ないし三〇度くらいだろうか。地表からの深さはおよそ十四、五メートルで、入口から斜距離にして二五メートルほど下った最奥部に湧水がある。 (略)  アマガーの前を何度か行き来しては思いあぐねていた。だが結局、洞穴の入口を眺めながら逡巡したあとで、窪地を下りていった。草の間から地盤を粗く削ってつくった石段が認められたので、足で探りながら進んでいった。  洞穴の入口で立ち止まって内部をうかがうと、穴はひとがひとり入るのがやっとの狭さであり、内部は暗いが、傾斜は想像していたよりも緩やかに思われた。足元には岩肌を荒々しく階段状に刻んであって、その先は闇の中に消えている。 手を合わせて井戸の神さまに許しを乞い、深呼吸してから洞穴を降りていった。 もっと見る

  • 『多良間幻視行』の目次です。 プロローグ第一章 島の散歩   多良間島へ   聖なる井戸   史跡と神々   不思議な小道   一周道路に沿って第二章 スツウプナカの祭祀   五月の旅   夜の祈り   歓待   神々を送る朝   祭祀の背景第三章 八月踊り   スクム   仲筋正日《しょうにつ》   組踊『忠臣仲宗根豊見親組』   塩川正日《しょうにつ》、そして分かれ    八月踊りの背景第四章 多良間の生と死   「すでぃる」のこと   スラブ祝いとオトーリ   高校のない島   多良間の死   選挙のこと   タラマフツ(多良間方言)のこと第五章 歴史の中の多良間旅のあとで長いあとがき 変更はあると思いますがこんなかんじです。 もっと見る

  • なぜ多良間島か

    2017/08/27 17:59

    日本にはたくさんの離島があり、離島経済新聞サイトによれば、沖縄だけでも49の有人離島があるということです。その中でなぜ多良間島なのか。わたしが最初に多良間島を知ったのは、淡水レンズということばによってでした。多良間島は隆起サンゴ礁の島で、琉球石灰岩からなっています。そのために水の確保に苦労してきました。しかし近年、地中に大量の淡水が隠れていることがわかってきたのです。岩の割れ目にしみ込んで存在する淡水は、凸レンズのような断面を持っているので「淡水レンズ」と呼ばれ、この貴重な淡水資源をいかにうまく汲み上げて利用するかが研究されています。わたしが多良間島を知ったのは、淡水レンズのある島としてなのでした。 それから風水集落です。琉球王国の時代に、風水の影響を受けて形成された集落が沖縄には残っていますが、多良間の集落はその代表的なもののひとつと言っていいと思います。集落の構造じたいが歴史的な遺産なのです。さらにいくつもの伝統的な祭祀の存在があります。「八月踊り」が有名ですが、その他にもいくつもの祭祀が伝承されています。そのほとんどが観光化されていません。多良間島を描くにあたっては、この島をテーマとする本を探しましたが、発見することはできませんでした。ネットで調べてみても情報はわずか。旅行したひとたちのブログを読むと、「この島にはなにもない」「なにもないのが魅力」というような表現が目立ちます。しかし、わたしはそうは思いませんでした。事前にちょっと調べてみただけで、今述べたような興味深い事実がわかってきたからです。この島はおもしろいに違いない。そう思って、まずは図書館通いからはじめましたが、予感は当たっていました。いろんな資料や文献を読むだけで、1年半が過ぎていきました。・・・ もっと見る

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