私たちは本プロジェクトで、首都カトマンズ近郊の聴覚障がい者寮にスポーツコミュニティセンターとして柔道場を建設する予定です。
道場建設において必要なのは主に建設費用ですが、それは一定の資金を集め現地のコーディネーターに引き継ぐことでできてしまいます。実際、ハード面の支援だけを考えると国内活動で済む話です。
しかし、なぜ私たちSKETメンバーが現地に足を運ぶのか。それは支援においてソフトな面も重視しているからです。資金を送りモノを与えることも支援となりますが、私たちの目指すスポーツ教育支援というのは、支援先の人々と実際にコミュニケーションをはかり、彼らの生活圏に滞在し、彼らと同じ空気を感じることが大切なのです。
支援をするにあたって、ヒト・モノどちらもできるだけ充足させたいと思っております。ただモノを建てるだけでなく、それを軸に私たちの思いやそのモノの意義を伝える必要があります。また道場においては、その活用方法やカリキュラムへの実用化など運営面の指導・提案も教育支援として欠かせないことです。
最後に、現地渡航は視点を応変する趣旨もあります。私たちの国内活動だけでは、支援先の地域コミュニティを外から見ることしかできません。外から見たことだけで判断しきるのではなく、そのコミュニティに入り内部から現状を把握してソフト面の支援やニーズに対応できるようにすることが必要なのです。
実際に現地へ赴く理由を再認識し、安全面に気をつけながら渡航の準備をしていきたいと思います。私たちの活動にご理解いただけたら幸いです。今後ともよろしくお願いします。
三原 大誠