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本日は、著者インタビュー第三弾をお届けいたします*ଘ(੭*ˊᵕˋ)੭*
■歯切れの悪い連載スタート
2017年の後半…?だったか2018年の始めだったかよく覚えていないのですが、メディバンさんから「カランコエ」のメディバン公式作品としての連載のお誘いを頂き、それを引き受けました。
しかしいざ連載となるとなんだか緊張してしまい、「もっと綺麗に描かなくては…!」と自分自身にプレッシャーをかけてしまいました。そのせいで原稿制作に時間がかかってしまい、結果連載開始時期が1ヶ月遅れる…と何とも歯切れの悪いスタートを切ったのでした。
出だしがこんなんでこの先大丈夫なのか私…と凹みつつも次回で挽回するしかないと気持ちを奮い立たせ、原稿制作に取り組んでいきました。毎月2回の連載、1話あたり15ページ前後といえど遅筆な私には結構ハードでした。締め切りまでの2週間なんてあっという間です。
一体どうしたらもっと早く、効率よく描けるようになるんだろう…そもそも漫画家のみなさんってスケジュール管理どうしてるんだろう?ネットで検索してもなかなか参考になるものはみつけられませんでした。
この時期はやたら「時間術」的な本ばかり漁って読んでました。
■試行錯誤の日々が続き・・・
どうしてこんなに時間がかかるのかを考えてみたところ、まずは固定観念が邪魔をしているんだなということに気がつきました。全部一からアタリを取らなきゃダメだ、左右反転しておかしいのはダメだ、トレースは悪だと指摘されそう、そんなことばかり気にして描いていたんです。
しかし巷にはトレースOKやそのまま使えるといったポーズ素材や背景素材が充実しています。絵は一から全部自分の力で描かなくちゃダメ、なんてことはないと気が付いたんです。物事は何でも極端に考えすぎるのは良くないと思いました。臨機応変に対応することが大事だと。
もちろん一から自分の手で描きあげる力は非常に大切な力だと思っています。しかし私の場合目指すべきものは「締め切りまでに原稿を完成させること」です。全てを全力でやっていたらとても締め切りには間に合いません。
そこで過程より結果を優先しようと決め、作業全体でどこに時間をかけるかという配分をしました。
ネームと仕上げと最終チェックは時間をかけ、作画作業は時間をかけすぎないと決めて自分が使える時間や予算と相談しながら少しずつ無駄を削ぎ落としたことで一定のペースで漫画を描けるようになりました
■長くは続かないのでは!?という予感
本格的に連載が始まってからはコミックナタリーに連載開始のニュースが載っていたりしてすごく喜んでいました。様々な漫画アプリなどでもカランコエを配信して頂けて、そこでも読んでくださる方がたくさんいたようで本当に嬉しかったです。
しかしある日、ふと何となくこの連載、長くは続かないのではという予感がしました。メディバン公式さんが公式漫画を宣伝する頻度が減っているな、とツイッターを見ていて思ったんです。そして今年の1月末、ついに予想していた事態が…
メディバンマンガさんのサービス終了に伴う公式作品連載の終了を言い渡されたのです。覚悟はできていたので思いの外ショックは大きくありませんでした。実はこの時他社のマンガ配信アプリでの移籍連載のお話も頂いていたのですが、ここでひとつの疑問が出てきました。
「この作品、このまま続けてもいいのかな?」
連載継続のお話は大変ありがたかったのですが、今回は辞退させて頂きました。
そして漫画家からまたただのWEB漫画描きに戻った私は、カランコエを一から描き直すことにしたのです。
〜次回に続く〜