STEAMラボは、様々な企業が参画しやすいことも大切なポイントにしています。
企業から得られる多様な体験(きっかけ)をサステナブルな形で子どもたちに届けられることが重要だからです。
前回ご紹介したプログラミングブロックで動物園を作るプロジェクトは、子どもから楽しめるいろいろな機材をソニー様にお借りして実施させていただきましたが、伴走してくださる企業様、参加する子ども達も変わると、またがらりと違った活動成果が生まれています。
今日は、また違った形での企業の伴走支援の形として、楽天ソーシャルアクセラレーターで実施した最初のSTEAMラボ第一号立ち上げの様子について、ご紹介します。
ある日、放課後の子どもたちに届いたのは、最先端の技術を使って新しい遊びを生み出す活動をしている、STEAMラボ研究員からの挑戦状。
何やら新たなラボの研究員をスカウトしに放課後にやってきたが、ラボのメンバーとして正式に迎え入れるためには謎解きのミッションをすべてクリアする必要があるらしい。
秘密の地図を片手に、学校の中からキーワードを見つけ、それをつなぎ合わせると
iPadを開くためのパスワードが見つかります。
中にはiPadを使ってSTEAMラボ研究員(楽天の現役エンジニア)の方にオンラインでつなぎ、英語で質問をする、というミッションも。
みんなで協力してすべての謎を解き終わると、1週間後に、"STEAMラボの先輩研究員"である楽天ロボット部との待ち合わせ場所が示されました。
そして1週間後、楽天ロボット部のメンバーがスクラッチで動くロボットカーを子ども達に見せ、テクノロジーを使う面白さを伝えるワークショップを実施。
ここで、クリスマスまでに下級生たちをワクワクさせるゲームや仕掛けを何か自分たちで考えてほしい、という"STEAMラボ研究員"からの最終ミッションが提示されます。
ミッションに挑戦するかしないか、何をやるかは後日みんなで相談して決めてね。
(といいつつ、内心大人は挑戦するって言ってくれるかドキドキです。笑)
楽天の人たちはスクラッチの面白さを伝えてくれましたが、子どもたちが最終的に話し合って挑戦することに決めたのは、「プロジェクションマッピング」でした。
ここから約2か月、はじめてのSTEAMラボ「クリスマスチャレンジ」
子どもたちのチャレンジとオンラインも含めた大人たちのサポートがはじまります。
急きょ、楽天社内のエンジニアでプロジェクションマッピングの経験がある人も集められ、子どもたちの挑戦を日々見守り応援。時にはプロジェクションマッピング経験者がオンライン会議でアドバイスをくださったり、「今日は◎◎を試してみました!」というプロジェクトの進捗共有が日々チャットでやりとりされます。
子ども達もYouTubeを検索してどんどん情報を仕入れ、「調べてみたところ、◎◎っていうアプリでできるみたいです」といった報告とともにリンクが送られてくる日も。
やり方を教わらなくても、自分で情報を集めて実践しながらどんどん吸収していき、あっという間にプロジェクターで投影したい動画を作っていきました。
「プロジェクションマッピング」が、普通のプロジェクターでただ平面に投影するだけではないことも、実際にやってみて自分たちで気づきながら、時に楽天の皆さんにアドバイスをもらいながら前に進んでいきました。
そしていよいよクリスマス、プロジェクションマッピングをみんなに発表する当日。
ヘルメットの顔にアインシュタインの顔を投影して、アインシュタインが話している演出、
何度もリハーサルした映像の投影も成功し、クリスマスチャレンジは終了したのでした。
(この場では子どもたちの作品をお見せできず残念です!)
活動を終えた子どもたちにSTEAMラボが始まる前と後、放課後はどう変わった?と聞いてみました。
「普段よりも放課後が面白くなった!」
「たくさんの機材が使えるようになってうれしい!」
これから挑戦してみたいことは?
「映画作り」「プログラミングでゲームが作りたい!」「何か面白いこと」
仲間と一緒に色々な人やテクノロジーの力を借りながら、何かを形にする面白さに触れた彼らには、もう誰かからきっかけを与えられなくても、やってみたいことがたくさんできていました。
あれから半年たって、その後の彼らとSTEAMラボがどんな変化を遂げているか・・・
それは来週の活動報告に続きます!