
ごちゃまぜCafeメムでは、お客さんが主催者となってさまざまなイベントが催されてきました。これまで開催されてきたイベントのフライヤーは、ファイルへと丁寧に綴じ込まれています。(お店にいらした際はぜひ手に取ってみてください!)

今回は、イベントを主催してみて「自分が何に楽しさを感じるのか気づきを得た」と語るたこすけさんにお話を伺いました。たこすけさんは「“うつ”と“働き方”を語る会」(現在の名称は「うつラボ」)を主催しました。
ーーイベントをしようと思ったきっかけは?
社会人になってちょうど1年後、朝に目が覚めるとベッドから身体が動かなくなっていました。それから何日かは這うようにして出勤しましたが、ついに耐えられなくなり駆け込んだ心療内科で「抑うつ状態」と診断されました。
あれ以来、休職や退職、就労移行支援通所に転職活動とさまざまな経験をしてきました。
そんな中で、1人で悩んでいるよりも、似ている境遇にある人や同じような経験をした人が集まり、お互いにヒントを出し合う場があったほうが選択肢が広がるのではと感じて、イベントを企画しました。
ーーイベントの準備はスムーズに進みましたか?
何度もお店に足を運んで、和泉さんと打ち合わせをしていました。イベント企画時は「人は来てくれるのか?」「きちんと準備できるのか?」と不安を感じていました。
「人が来てくれるか」という点は、初めての開催だったこともありまったく自信がなく、自宅のベッドで告知のツイートボタンを押すときは本当に緊張しました。ベッドの上は僕にとって本来いちばん落ち着ける場所ですが、文章を何度も書き直したり、「やっぱり告知は明日にしよう」と考えたり、そわそわしていましたね(笑)
「きちんと準備できるか」という点は、完璧に準備しようとしていたのが不安につながっていたのだと今はわかります。無料のイベントではないので、しっかりした内容にしなければならないという気持ちが自分を苦しめていました。そんなとき、和泉さんにはすごく助けてもらいました。「たこすけさんは準備をしっかりしてるから大丈夫」と言ってもらえたのが嬉しかったです。「まだまだ準備しなくては…」と思いこんでしまっていたのですが、完璧じゃなくてもいいんだなと気づかせてもらい、楽しみながら準備や運営をすることができるようになりました。
ーー当日はどうでしたか?
もちろん緊張していましたが、普段Twitterでやりとりしている方などとお会いできる楽しみのほうが勝っていました。真面目に準備したのも良かったと思います。「癒されました」「また来たい」といった感想をいただくことができました。
終了後は、無事に終わった安堵感、達成感と「楽しかった!」という気持ちがありました。和泉さんに「とてもよかった」と言ってもらえたのも嬉しかったです。
ーー感想をお願いします
悩みながらもイベントを主催してみて、自分が何に楽しさを感じるのか、について気づきを得ました。僕は「自分で裁量をもって物事を進めていくこと」や「ユーモアも交えながら真剣に語りあうこと」に楽しさを感じる瞬間があり、そんな瞬間を大切にしたいと感じました。そう思えたのは、イベントをさせてもらえたからこそでした。
これからの自分に活かしていきたいと思っています。
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メムでは、これからもみなさんとともにさまざまなイベントを開催していきます。一緒に良いイベントを作っていきましょう!
たこすけさん
Twitter @taccotacosuke
ブログ 「こころに追い風を」
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