大街道のアーケードで路上ライブを頻繁にするようになった僕はお客さんも徐々に増え始めてきたたまに「お兄ちゃん頑張ってね」「これでなんかお食べね」と、ありがたいお言葉と共にチップをくださる方もいた。そしてある日、路上ライブに初めて来てくれた50代くらいのサラリーマン風の男性が僕にこう言った...「お兄ちゃん、今までもらったチップは大切に貯めておけよ!!!」「それはただのお金と思っちゃいけねぇみんなの魂が入った"生きた金"だから本当に大切な時に使え!!!と...」当時の僕にはこの言葉がとても刺さった。路上ライブで出会う人は僕に大切なことをたくさん教えてくれた考えさせてくれた。普段出会うことのない人に路上ライブというものは出会わせてくれる本当に不思議な場所だ。それから僕はいただいたチップを机の引き出しの封筒に貯めることにした。。。気づけば約半年で"300,000円"ほど貯まっていた。それを見るたびたくさんご縁をいただいているなと...何度も勇気をもらいました。"本当にありがとうございます"僕がこのチップを使おうと思ったモノそれは路上ライブの旅だった。路上ライブで皆さんにいただいたご縁を新たな場所で"挑戦"という形で僕は路上ライブの旅に出かけるのであった。続く
愛媛 の付いた活動報告
僕は路上ライブに出た愛媛県の市内のアーケード街で毎週同じ場所で、同じ時間に。当時は”あいピー”という献血ルームのシャッターが降りるのを待ってその前でギターで弾き語りしていた。ギターも初心者だったため音は"ポロンポロン"途中から"アカペラ"でやったりと初めはとても苦戦したのを覚えている。街の中には人が多いのにどんどん目の前を通り過ぎていく。うまくいかないまま時が過ぎた2010年1月、この日は愛媛のアーティストの先輩「もりちぃ」さんが毎日路上ライブをしていた。僕も何曲かコラボさせていただいてすごく刺激的な時間を過ごしいていた。そんな中、一人の男性が声をかけてくれた。その方はシャツにシルバーのブルゾンを着て髪の毛はボブくらい、片耳に髪をかけてもう片方はおろしていてすごくかっこよかったのを今でも鮮明に覚えている。「良かったら1曲聴かせてください」【ありがとうございます、それでは聴いてください…】♪♪♪「とても素敵な歌でした。ありがとうございます」【こちらこそ、ありがとうございます!!!】『お兄さんは県外の方ですか?(方言や、なまりがあったため)』「あっ、そうです。沖縄からちょっと仕事で」『沖縄の方だったんですね!!!一度行ってみたいんです!!!海も綺麗なイメージですし沖縄の人や食べ物、いろいろ触れてみたいです!!!』「そう言ってもらえて嬉しいよ!!」たわいもない話を30分ほどした後、そのお兄さんは当時出していたもりちぃさんのオリジナルCDを買ってくれた。毎回CDを買ってくれた方のお名前をノートに書いてもらっていたためその時もお兄さんの名前を書いてもらっていた。僕はその後、時間がきたので帰宅していた。するともりちぃさんから突然の電話。【やっぴ~、さっきの男の人、なんかみたことあるなぁと思って最後帰り際に聞いてみたんよ、もしかしてHYの方ですか?って...】「はい、そうです♪これからもお二人とも素敵な歌を歌い続けてくださいね♪音楽は本当に素晴らしい...」と...その方はHYのVo.新里英之さんだった。路上ライブを初めて約2ヶ月ほどの僕にも、優しく声をかけてくださった。。。英之さんの沖縄への思い音楽に対する思いなど少なからずあの時間でも聞くことができた。人生は不思議なものだ。いつ、どこで、誰と出会うかわからない。僕はその頃から、"勇気と希望"を少しずついただいていたのかもしれない。。。続く