大街道のアーケードで路上ライブを
頻繁にするようになった僕は
お客さんも徐々に増え始めてきた
たまに
「お兄ちゃん頑張ってね」
「これでなんかお食べね」と、
ありがたいお言葉と共に
チップをくださる方もいた。
そしてある日、
路上ライブに初めて来てくれた
50代くらいのサラリーマン風の男性が
僕にこう言った...
「お兄ちゃん、今までもらったチップは
大切に貯めておけよ!!!」
「それはただのお金と思っちゃいけねぇ
みんなの魂が入った"生きた金"だから
本当に大切な時に使え!!!と...」
当時の僕にはこの言葉がとても刺さった。
路上ライブで出会う人は
僕に大切なことをたくさん教えてくれた
考えさせてくれた。
普段出会うことのない人に
路上ライブというものは出会わせてくれる
本当に不思議な場所だ。
それから僕はいただいたチップを
机の引き出しの封筒に
貯めることにした。。。
気づけば約半年で"300,000円"ほど貯まっていた。
それを見るたび
たくさんご縁をいただいているなと...
何度も勇気をもらいました。
"本当にありがとうございます"
僕がこのチップを使おうと思ったモノ
それは
路上ライブの旅だった。
路上ライブで皆さんにいただいたご縁を
新たな場所で"挑戦"という形で
僕は路上ライブの旅に出かけるのであった。
続く