この本を、自分とスタッフの分を買って、何かあれば読み返している。
もちろん、ジブリとはステージが違いすぎておこがましいのだが
「そうか、根っこにある想いや、やっていることは、
基本的には僕らと同じなんだな」と確認できるからだ。
印象的な言葉を抜き出してみたい。
・興行のプロと言われる人ほど、「あたる映画とはこういうものだ」
という強い固定観念を持っている
・プロデューサーの仕事というのは探偵業と同じなんだ。
その作家が何をしようとしているのかを探る。一方で、
現代というのはどういう時代なのかを探る。それをもとに
どう宣伝するかを考えなきゃいけない。
映画というのはストーリーを売るんじゃない。哲学を売るんだ。
他にもたくさん、良い言葉が並んでいる。
今回、諸事情により外注する予算がゼロなため、急遽、
自分たちで会社を作り、自分たちの手で自分たちの作品を
育てていくことになった。資金は全て持ち出しだ。
最初は、現状への恨みごとが口をついたが、
今では「良い経験させてもらってるなあ」と感謝している。
ストレスは少なくない。だが仕方ない。現状を変えていくのは、
自分たちだけである。良い作品をつくり、作品に合った良い宣伝を
(予算の中で)丁寧にし続けること。それしかない。
福岡・別府・鹿児島で、この作品の情報を見かけたら、
ぜひ劇場にお来しください。福岡・別府は前売り券もあります。
あなたの購入する一枚が、作品を育ててくれます。
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映画「人情噺の福団治」九州先行公開情報
○KBCシネマ(福岡県)11/5(土)~11(金)
○別府ブルーバード劇場(大分県)11/12(土)~17(木)
○ガーデンズシネマ(鹿児島県)2017年1/2(月)~