現代オタク文学研究 ~類似で読み解くその系譜~

人気漫画「進○の巨人」のルーツについてはこれまで“謎本”などで様々に語られてきましたが、PCゲーム「マブラ○」シリーズとの関連に特に注目して検証してみたところ、古今東西実に多くの創作物等が両作品に影響を及ぼしていることがわかってきました。現代オタク文学の系譜作りに挑みます。

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このプロジェクトは、2019/11/09に募集を開始し、 2019/12/20に募集を終了しました

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人気漫画「進○の巨人」のルーツについてはこれまで“謎本”などで様々に語られてきましたが、PCゲーム「マブラ○」シリーズとの関連に特に注目して検証してみたところ、古今東西実に多くの創作物等が両作品に影響を及ぼしていることがわかってきました。現代オタク文学の系譜作りに挑みます。

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「スター・ウォーズ」(1977年)と『マブラヴ』のあらすじ等を見比べても共通項はなかなか見出せないし、関連があるといわれても納得し難いだろう。しかし、「スター・ウォーズ」旧三部作(episode 4,5,6)を副音声(オーディオコメンタリー)で鑑賞すると実は骨組みの部分でかなり似通っていることが判る。 コメンタリーで監督・総指揮のルーカス氏は自身の「S・W」前のヒット映画「アメリカン・グラフィティ」(1973年)を引き合いに出し、「A・G」は若者が旅立ちを決意する話(卒業前の高校生が自分たちの卒業記念パーティーを催すまでの青春群像・筆者註)、「S・W」は若者が運命に導かれ未知の冒険に出た話だと述べている。これを「マブラヴ」の「エクストラ」「アンリミテッド」とすると、「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(1980年)公開までの三年のブランクと歴戦の勇士になっていた主人公・ルークやラストで彼が衝撃の事実を知り逃げ出す点、その次の「スター・ウォーズ ジェダイの復讐」(1983年)で逞しくなって戻ってきたルークなどは「オルタネイティヴ」のタケル像への影響も見えてくる。他にも神話やおとぎ話がモチーフになっている点(タケルの父の名は白銀“影行”。日本神話に登場する日本武尊の父は“景行”天皇とされている。ルークとタケルには“熱血単純バカ”という共通点もある。神話やおとぎ話の主人公の典型だ)、出番のなくなったルークの師オビ・ワンをあえて死なせた(「オルタ」でタケルらが訓練課程を修了したのち、指導教官は非業の死)などと共通点を挙げていくときりがない(その辺も後日、追々と)。「スター・ウォーズ」が『マブラヴ』の根幹の一定部分を形成している可能性はかなり高いといえよう。 『マブラヴ』を引き合いに出さずとも日本のSF、スペースオペラはほぼ全て「スター・ウォーズ」以降、その影響を受けている。SF作品のメカデザイン等はいうまでもなく、萩尾望都「マージナル」の中盤まで一切世界設定の説明をしない試みや、尾田栄一郎「ONE PIECE」(海底の気泡都市や問題解決後の大宴会など)などと各時代様々な作品に及んでいる。「帝国の逆襲」でダース・ベイダーは息子を仲間に引き入れようとするが、それは親子の情などではなく、あくまで自身の目的を果たすための手段に過ぎない。この親子問題は「新世紀エヴァンゲリオン」やもちろん「進撃」エレンの父にも通じるテーマだ。 「S・W」のコメンタリーにはしばしば“おとぎ話”という言葉が登場している。「マブラヴ」発売当時のゲーム情報誌等に向けて公表されていたゲームジャンルは“超王道学園恋愛アドベンチャー”だったが、ゲームのオンラインマニュアルに“――それは、とてもちいさな とてもおおきな とてもたいせつな あいとゆうきのおとぎばなし”という一文がある。『マブラヴ』を通してプレイしてみると“あいとゆうきのおとぎばなし”こそがこのゲームの真の性格を言い表したものだと理解できる。(右上、図1)「エクストラ」で一度だけ、怒った純夏がこんな顔で静かに「コーホー、コーホー…」と言うシーンがある。「スター・ウォーズ」ブームを体験した世代にとって、これはダース・ベイダーの物真似に他ならない。おそらくこれが「スター・ウォーズ」引用の“サイン”であろう。 『マブラヴ』における引用とそのサインという仮説のアイディアは私のオリジナルではないことをここに明記しておく。リヴァイ先生の名言のネタ元を探そうとしていくつもの映画DVDをあさっていた時、「スター・ウォーズ」を鑑賞して見出したのは間違いないのだが、そのとき同時にかつてネットの大規模掲示板群で“名無しさん”が『マブラヴ』における引用とそのサインの法則、スター・ウォーズでの例も挙げていたという記憶が甦った。私の無意識領域が“名無しさん”の発言を憶えていたのだ。ありがとう、名無しさん。


 まず『マブラヴ』という作品について駆け足で簡単に説明しよう。 ここではPCゲーム「マブラヴ」(アージュ、2003年)「マブラヴ オルタネイティヴ」(2006年)の二作品をまとめて『マブラヴ』というひとつのお話として扱う。「マブラヴ」は「マブラヴ エクストラ」と「マブラヴ アンリミテッド」というふたつのシナリオからできているので「オルタネイティヴ」とあわせて三つのシナリオで成り立っていると言える。 ユーザー(ゲームのプレイヤー)が最初に触れるのは「エクストラ」シナリオ。時は2001年10月21日、舞台は日本・横浜辺りによく似た柊町にある優秀な進学校・私立白陵学園附属柊高等学校。主人公・白銀武(しろがね たける)はそこに通う3年生。学業や部活動に励むこともなく唯一の特技は放課後のゲーセン通いで鍛えたロボット格闘ゲーム、隣家に住む幼なじみ・鑑純夏(かがみ すみか)とはしょっちゅう一緒にいながら恋愛関係に発展する気配もない、モラトリアムな日々を過ごしていた。そんな彼らの前に現れたのは転校生・御剣冥夜(みつるぎ めいや)。彼女は日本を代表する超巨大財閥の跡取り娘でありながら最初からタケルにベタ惚れという謎多き存在。冥夜の出現に危機感を抱いた純夏、タケルを恋愛対象として意識し始める他のクラスメイト…という展開で始まる学園恋愛アドベンチャーゲーム。 「エクストラ」を一定条件クリアしてプレイできるようになるのが「アンリミテッド」シナリオ。平和な学園生活の恋愛騒動に悩んでいたはずのタケルがある朝目を覚ますと、そこは一転、戦火に荒廃した無人の街だった。学校に着くとそこは国連軍基地、見慣れたはずの先生も級友も(但し、純夏は見つからない)皆軍人軍属、2001年10月という日付はそのままに地球外侵略者との戦争で人類が絶滅の危機に瀕しているという並行異世界だった。プレイヤーもタケルも訳のわからないままに話は進み、恋愛ゲーム的な要素を含みながらタケルは訓練兵として成長してゆくがある日突然、人類の敗北をほのめかされ幾多の謎を残したまま物語は終わる。 リアルタイムで三年のブランクを経て発表されたのが「オルタネイティヴ」シナリオ。訓練課程中に人類敗北を迎え、悔しさを爆発させたはずのタケルが目覚めたのはまたも2001年10月、人類劣勢の世界だった。「アンリミテッド」での記憶と軍人として約三年鍛えられた身体も持っていたタケルは“前回”もこの基地で強権を持っていた香月夕呼(こうづき ゆうこ。「エクストラ」では物理教諭、この世界では基地副指令)と協力し人類勝利と自らを縛る理不尽な“ループ”からの脱出を目指す。“前回”より早いペースで正規兵に昇格したタケルだが直後にとんでもない事件に遭遇、夕呼の作った次元転移装置で元の(「エクストラ」)世界へと逃げ出す。しかし「オルタ」世界の因果を背負ったまま逃げてきたタケルは平和な世界にも次々と災厄をもたらし、ようやく自己の果たすべき責務に立ち返って「エクストラ」世界の夕呼の協力で決意新たに「オルタ」世界へ戻る。そこでタケルが出会うのはこの世界にいないはずの純夏だった…その後、数多の犠牲を払い最後の戦闘に生き残ったタケルはこの世界が“無限ループ”していたのは自分が他のヒロインと結ばれたから(「アンリミテッド」にはそもそも純夏と出会う選択肢が存在しない)で、さらに人類の戦術が敵に漏れて人類に多大な犠牲が及んだこと、いずれも純夏の無意識領域が引き起こしたことであり、タケルの元の世界への帰還と人類の勝利は純夏が自ら犠牲になる作戦しかあり得なかったことを知る。全ての責務を果たしたタケルは、今度は自然の摂理の力で“元の世界”へと帰ってゆく…。 とりあえず『マブラヴ』に関してはこんな認識でこのあとの説明を読んでみて欲しい。


ちなみに…
2019/11/12 15:18

ちなみに前回のアメフト騒動を扱った回はタイトルが「第1回・今回の騒動は一体何だったのかはっきりさせておこう。」で、アメフトの基礎知識と事件報道が沈静化するまでをまとめました。取り上げた書籍は「ヒップホップ・ドリーム」漢 a.k.a. GAMI・著、河出書房新社、2015年アメフトの出てくる映画として「M★A★S★H」米国、1970年「ロンゲスト・ヤード」米国、1974年「ジョーイ」米国、1977年に触れています。ほかに「飛べないアヒル」米国、1992年はアメフト映画ではありませんがプレー中、監督の指示で得点源の選手を負傷退場させるシーンがあったので特に触れてみました。


現在展示中
2019/11/10 15:31

いま、八千代図書館閲覧室内掲示板においては「第2回・アメフト以外にもあったよね、いろいろと…」を展示しております。前回アメフト危険タックル騒動が沈静化するまでの話を扱ったので一応その続きという態で、他のスポーツの話題を取り上げました。紹介した書籍は「男 山根 『無冠の帝王』半生記」山根明・著、双葉社・刊 2019年「魂まで奪われた少女たち 体操女子とフィギュアスケートの真実」ジョーン・ライアン・著、川合あさ子・訳、時事通信社・刊 1997年タイトルに触れたのみですが「オリンピックに奪われた命 円谷幸吉、三十年目の新証言」橋本克彦・著、小学館文庫 1999年このスポーツの話シリーズはもちょっと続きますがいったん間をあけて、少々風通しの良い話題を扱ってから“現代オタク文学研究”の序章に入り、折を見て「第3回」に入る予定です。


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