Spring代表理事の山本潤と申します。
私は以前、DVや性被害を受けたり、生活困難にある女性のためのシェルターで看護師として働いていました。
夫やパートナーから暴力を受けた、望まないセックスを強いられた、恋人に無理やり風俗で働かされた、父親や息子など家族から暴力を受けた女性たち。彼女たちの4割に精神、知的、身体の障害がありました。
障害があることで、スムーズにコミュニケーションがとり周囲に助けを求めることが難しかったり、行動にも制限がかかり逃げにくくなっていたのです。
困難を抱える人たちだからこそ、「自分から逃げない」「暴力をふるっても誰にも何も言わない」加害者はそう確信して暴力をふるっていました。
心と身体に大きな傷を受け
座っている彼女たちを前に
目眩がするほどの憤りと、僅かばかりのことしかできない無力さを痛感する日々でした。
NPO法人しあわせなみださんは
そのような障害児者への性暴力をなくするために
調査を実施し、議員に働きかけるロビイングを行い
全国各地でのイベントを開催されています。
2019年5月に山口県で行われたイベントに
私も登壇させてもらい、大きな感銘を受けました。
イベントでは
映画くちづけが上映され
弱い立場の人を弱いままに
留め置いていておくことの
取り返しのつかなさ。
専門性のある支援が不可欠なことが
伝えられました。
なかなか見えにくい障害児者がおかれている困難と
その困難につけこんで加害者が
性暴力をふるっている状況、
暴力がその後の人生、家族関係に大きな影響を
与えたことを映画を通して知り、
上映後のトークセッションを通して
障害児者への性暴力を考えることで
多くの人々にこの問題についての理解を深める
チャンスを与えられると思います。
あなたが暮らしている地域でも誰かが経験しているかもしれない
障害児者への性暴力について考えられる本イベントが
実施されるよう応援をどうぞよろしくお願い致します!