2015/05/04 07:52
「博多帯締め、筑前しぼり、歩む姿が柳腰」と正調博多節に歌われている博多織は福岡を代表する伝統的工芸品[博多織」
それは約800年の昔から多くの人々を魅了し、現在へ受け継がれています。
その博多織ができるまでの工程を紹介したいと思います。
意匠(いしょう)
博多織の絵柄を決める部門で、その製品の評判、売れ行きはこの意匠次第といっても過言ではありません。
ここでは織物設計にしたがって、方眼紙に図案を拡大して写し、織組織別に色を変え、一目一目丹念に色付けしながら柄へと仕上げていきます。
博多織は染料の色で柄を表現するプリント生地とは違い、「先染め」の絹織物なので柄はすべて糸の色で表現されています。
そのため、この「意匠」という工程がとても重要となります。
最近では パソコンなどでの作業環境もよくなりましたが、やはり博多織の繊細で美しい柄は職人仕事に支えられています。
(博多織工業組合HPより)