『知っといてぇや これが高次脳機能障害やで』は当事者である下川眞一さんの手記です。私が編集しました。編集する前、私は途方に暮れていました。日付の入っていない、日付順に並んでいない原稿が山のように届いたからです。私はあえて誤字に手を加えず、そのまま掲載しました。この本の冒頭にも書いてありますが、下川さんの原稿を通して、この高次脳機能障害のこと、障害を理解するという経験を経ました。まだ読んでいない人には是非読んでほしいですし、読んだ人にはもう一度読んでほしいです。
今日は、下川さんから、このクラウドファンディング用に原稿をいただいたので、そのまま掲載します。画像の後に、テキストも載せてあります。
下川さんは河内弁を話します。なので、この原稿も、脳内で河内弁に変換して読んでください。きっと下川さんのユニークな部分がめっちゃ伝わると思います。
本を出版してから約1年5ヶ月経った。みなさんの協力者を、得て、もちろん感謝してもしきれない。特に母親を見ていて、本当に1冊でも本を売ろうとしていて、何か、執念を感じていた。やはり、相当僕を心配していたと思う。それを見ていて、余計頑張らねばならいと思った。
僕は、本を出版して1度も諦めた事はない。まして作家でもない。ただの素人だ。体験談を書いて、何十人も読んでもらったが、全く見向きもしない。でも諦めた事は、ならなかった。僕は、本当に運がいい。西村先生に出会って運命が変わった。
最初よく売れて300冊ぐらいと思った。予想に反して今現在850冊も売れた。予想に反して、口コミで伝わり、マスコミで取り上げられた。
僕は、本を出版したい、1番の訳は子供達の背中をしっかり見せてあげたかった。これだけやればできるんだぞ。ひどい高次機能障害としてここまでやればできるんだぞ。と生き様を見せたかった。
入院中実習生が来る。必ず僕の本を持っている。ものすごくいい本です。いつも言われる。必ず治してやると心を誓ったんだがまだ病気に倒れる前より2割程度しか治っていない。そのうちに口コミで公演依頼が増えてきた。僕はこれだと思い、逆転の発想で、これからどんどん公演していけば必ず高次機能障害を広まっていくと思った。これは、僕の将来の役目だと思う。何年たとうが何十年たとうが公演活動をやって行きたいと思う。
高次機能障害は僕の人生のその物だと思っている。絶対に僕は負けないぞ。
「あっ」1番大事な事を忘れてしまいました。本の出版名は「知っといてぇや」といいます好評発売中です。父親としてこれだけはやればできるんだぞ。
今回、この本にサンキューレターをつけたリターンを用意しました。是非支援をお願いします。
サポーター NPO法人Reジョブ大阪 松嶋