「山歌(サンカ)」ではいさまスタジオ映画祭実行委員会のよびかけで中之条町のエキストラの皆様にご協力を頂き、あるシーンを撮りました。
足元のみ、山人になってもらいました。
これはほんの一例ですが、いさまスタジオ映画祭実行委員会の方々、町役場の方々の力強いバックアップのもと、本作品での99%は群馬県中之条町にて撮影しました。地元パワー全開でのロケハンと撮影でした。そして中之条町はとにかくロケ地が豊富でした。
「こんな場所ないかしら?」の声に、実行委員会、町役場の方々が全力で応えてくれました。
それだけでなく、中之条町は自然の懐がとても深いところでもあります。
四万温泉付近の自然の豊かさ(谷っぽい湿度のある緑)と、六合(くに)という山にぐいぐい入ったところ(草津のすぐ東に位置します)の自然の表情(高山の緑)は全く違っていました。
数あるロケ候補地を巡るのが本当に楽しかったです。
ロケハンは画面を想像しながら歩きます。
例えば、
こちらは1965年の民家を探して行き着いたかやぶき屋根の民家。「ねどふみの里」といい、きれいに保存されています。よく見ると雪が降っているのがわかります。3月です。さすがの低気圧男の私も自分の力に驚きました。ここが
夏にはこうなりました。
そして私たちはサンカのいそうな川原をもとめてひたすら練り歩きました。
そこで出会ったのかここです。晩冬なので殺風景ですが、この川原が
こうなりました。
私が驚いたのは、こうした季節の移ろい方も熟知している地元の方々の肌感覚でした。中之条町でのロケハンに関わってくださった方々皆が、どこに行けば何があるか、どのような絵が取れるのか、どのように変化していくのかを知っていました。ただ住むだけではなく、よく見、観察されているからこそ、このようなロケ地に出会うことが出来ました。
この場所で映画を作れて本当に良かったと思っています。そして何より、いさまスタジオ映画祭実行委員、町役場の方々はもちろんのこと、道を聞いたおじいちゃんおばあちゃんまで、皆映画に熱い町です。
11月10日はいさまスタジオ映画祭です。本作品も上映されます。ご来場お待ちしております。
https://isama-cinema.jp/isama2019/main2019.html