2019/12/30 13:43

さて、プロジェクト最終日となりました。
『UNSCENE magazine』編集部の半田です。


気づけば支援してくださる方が40人にも。
何者でもない僕らに賛同していただけるなんて。嬉しさとともに責任も感じてきました。

さて、12/30です。大晦日の足音が聞こえますね。大掃除が終わった人もこれからの人もいるでしょう。
そんなお昼どきにレポートをお届けします。手持ち無沙汰なこのお時間、長めの文章がいかがでしょう。

僕なりに今回のレポートは「リスペクト」と位置付けてお届けします。
北原編集長をはじめ、倉本さんや窪田さんという豪華な方々と一緒に雑誌を作れることを光栄に思います。
「豪華な」と表現していますが、メンバーをよく知らない人々からすれば「なんのこっちゃ」という印象を受けるでしょう。あくまでも「豪華」という表現は僕の主観による感想であって、僕らをよく知っている人たちや編集・デザインのその道のプロによる客観的な目で見れば、実はそうでもないかもしれない。

しかし、僕はこのメンバーで活動できることを誇りに思いますし、ワクワクが止まらないんです。

なんでワクワクが止まらないのか。
僕からみる3人はどこを見ても個性的で、唯一無二、あなたの替えなんていくらでもいるよって簡単に言えないような存在。

映画でよくありますよね。金塊強奪でも地球を救うとか村のために戦うとかどんなシリーズにもよくある、あの何かのためにクセの強いヤツらが集まる感じ。『七人の侍』でも『オーシャンズ11』でも。あんな感じですよ。

いやはっきり言ってしまえば、クセのあるメンバーです(ほかの3人から見れば僕も曲者やと思う)。一筋縄ではいかないことが多いです笑 
個性が強すぎてもうほんとにモチベーション命というか。熱量高いうちにやったれー! みたいな感じです。

でも、それもみんなしっかりとした思想を持っているというか、創作に対する熱意はすごいもので。やるからにはしっかりしたものを作りたい。個性的な4人の思想がぶつかり合って磁石のように引き合ったり弾けたり、お鍋のように混ざり混ざっていく。
そうして暖かくておいしいお鍋を作って、『UNSCENE magazine』を手にとってくれるみなさんに突っついてもらいたい。記憶に残るようなものをお届けしたい。


ここで僕から見て、彼らはどのように映っているのか語りたいと思います。


まず窪田彩香さん。
年下なので「クボっちゃん」と気安く呼んでいますが、お仕事上先輩っす。あ、某訓練校でも先輩っすね。しゃっす。

初めて顔を合わせたのは文化系イベントだったと思いますが、そっからなんかよく会うように。

最初はよくいるほんわか女子〜みたいな印象だったけれど、見た目で侮ることなかれ、はっきり言うときははっきり言うタイプ。

それに4人の中だと1番冷静で客観的にものを見れて、物事を整理する力に長けていると感じています。それでいてデザインも編集もライティングもできちゃうんですよ。彼女の作るZineを見ているとため息つくことが多いなあ。この3年あたり近くで仕事を見てきましたが、その成長っぷりのすごいことすごいこと。なんか友人が活躍している姿見るとこっちも励まされるし嬉しいですよね。

娘さんが生まれて(まじ天使なんだよ…)最近すっかりお母さん感がすごいせいか、雑誌の打ち合わせをするときの頼もしさよ。そして本人のほんわかした雰囲気と娘さんの可愛らしさがヒートアップしてきた場に癒しをもたらすんです。ピースフル。
母業やりながらコツコツとお仕事もこなす姿、ほんと尊敬します。


続いて倉本亜里沙さん。
常に眉間に皺を寄せて世間のなにがしかに怒っているイメージ。
見た目はカッコいい系女子、中身は男性的。外見は川上未映子さんに似ていると思っていますがこれを本人に言うとキレられます。

僕がスタッフをしていた宮崎映画祭に、社会人映画サロンの人たちと来ていたのが初めての出会いですかね。映画祭の飲み会でスッゲー映画と文学のことを語っていた記憶があります。それも自分たちの親世代かそれ以上の方々とともに。上の世代の人たちが馴染んだカルチャーを自分の時代のもののようにして摂取するのがうまいなあって思うことがよくあるかも。だからこそ本や映画や音楽に詳しい。そして私はなんでこれが好きなのかって理由をしつこいくらいはっきり言えるというか。

あ、そうそう、4人の中で1番はっきりものを言いますね。そして1番商売人気質かも。「私の正しさ」「私の信じること」がはっきりしていて明言できて貫き通せるというか。それは僕自身もカッケーーーと思いますし、それだからか彼女をカッコいいと思う女性フォロワーがたくさんいます。確かに肝が座っていて頼もしい。

あとは社会問題にも敏感でその怒りから吐き出される文章がおもしろくって。ああ、これは才能ってやつだと思い知らされることもあります。

そんな筋を通す義理人情肌の姉御。めっさたくましい。


そんでもって編集長の北原優くん。
メンバーの中で最年少の23歳。

最近髪型がモリッシーぽくなって、僕が刈り上げた後頭部を触ると「ひゃっ!」て叫んだあと「本当にやめてください!」てマジギレされます。彼は宮崎市内は街中のACTORS SQUARE COFFEEというイケてるカフェバーでアルバイトをしていますが、もうなんかここのマスコットキャラクターみたいになってます。とくに手の振り方がミッキーみたいで。

さてさて、僕が彼の存在を知ったのは数年前。女の子をモデルにした写真が一時宮崎で目立ちました。ある大きめのコーヒーイベントで写真展があってそこで「Yu Kitahara」という名前を知りました。どんなイケイケな男の子が撮っているんだと思っていたけれど実際会ってみるやパーカーを着た飾らない青年がそこには立っていました。

写真の腕がいかほどかはわからない。けれど、僕はいい写真撮るなって思って、まだ20歳くらい? すごいなって思った。初めて会ったとき「半田さんですよね? なんやかやお話は聞いています」みたいな感じで来られたのがすごく嬉しかった。こっちも会いたいと思ってた人に会えたことの嬉しさとドキドキがあった。

それからというもの、気づけば大小いろんなプロジェクトに関わっていろんなこと吸収しているじゃないか。周りには同世代の濃ゆい友人や濃ゆい大人たち、そしてクリエイターがいつの間にかたくさんいる。「え!? 〇〇さんと仕事したの? スッゲーーー」って。1番若いからこその、ある意味経験不足だからこその物怖じしない感じと行動力。20代前半の僕もこんな感じでいたかった。

そして、自分の好きなことや気になることへの投資がすごい。ケチらない。勘定奉行導入した方がいんじゃねーかってくらい好きなものにはお金をかけている気がする。購入した機材はちゃんと試して自分の技術として習得するところ、そして技術にしているところ、僕はすごいって思います。

この雑誌プロジェクトのメンバーの中で1番若い。だからこそ僕らから物申されることも多い。けれど一筋縄でいかないこの色濃いメンバーをまとめるっていう1番面倒臭いことを引き受けてくれてるんだからほんとすごいよ。


…と僕から見た3人のことを語りました。
なんか結婚式のメッセージカードみたいな文章になっちゃった。

3人に共通することは、自分たちが気になったことには首を突っ込まずにはいられないこと。
だからこそ、こんなにもクセを持った魅力的な存在でいられる。

僕はこの3人の個性と才能を信じたいし頼りたい。

僕ら4人のうちに秘めたカルチャー、あるいはシーンと呼ばれるもの。そして取材をした人々からもらったカルチャー、あるいはシーンと呼ばれるもの。この抽象的で目には見えないけれど僕らをワクワクさせてやまないものを、雑誌って見える形で今レポートを読んでいるあなたに届けたい。

もう残り12時間を切りました。
本日の23:59までクラウドファンディングのプロジェクトは続きます。
賛同いただける方々のご支援お待ちしております。

P.S.
UNSECNE magazineのインスタグラムアカウントができました。
これから制作過程を随時アップする予定です。
みなさんフォローよろしくお願いします。
@unscenemagazine