こんにちは。春ねむりです。
10月上旬ついに、待ちに待った、「さよならぼくのシンデレラ」MV撮影を決行いたしました!
平日のお昼間で、しかも山中湖のふもとという山の中の撮影だったのにも関わらず撮影見学に来てくださった共犯者の方々ありがとうございました。
撮影は朝からで、監督・加藤マニさんのたててくださった計画のもと粛々と撮影を進めました。いろいろな物を壊したり、燃やしたり、壊せなくてマネージャーが代わりに壊してくれたりしました。楽しかったです。
見学に来てくださった方々とシャボン玉をしたり、撮った映像を一緒に確認して「おぉ〜」となったり、普段のMV撮影とはまた違った雰囲気で楽しかったです。ほんとうにありがとうございました。
お昼ごはんを食べて、午後はみんなお待ちかね!爆発を撮影しました。
一応、クラウドファンディングをやっていたことを知らなかった方もいるかもしれないので、ここで大まかに説明します。
わたしには「さよならぼくのシンデレラ」という曲があって、これはそもそも蔦谷好位置さんがDJをやっていらっしゃったJ-WAVEの番組"THE HANGOUT"最終回で流すリスナーさんへのプレゼントとして、蔦谷さんのトラックにわたしがリリックを書いて制作された楽曲です。もともとが「プレゼント」ということもあり、この曲を配信販売やCDにパッケージして世に出すのはなにか違うと感じたわたしは、それ以外の方法でこの曲をひとの目に入るところに残しておく方法を考えました。それが「MVを作る」という案でした。
単純にMVを作るだけなら、クラウドファンディングをしよう、とは思いませんでした。しかしこの楽曲を「新しいJ-POP」を目指して作ったこともあり、クラウドファンディングを通して、わたしと誰かがひとつの「爆発」=「死、破壊、そして再生」を成し遂げることができたら、とても素晴らしいことだと思ったのです。なので、ここでいう「爆発」とはイメージ上やCG合成によるものではなく、物理的な「爆発」である必要がありました。しかも、それが共犯者ひとりひとりのものである必要があったのです。
以上の過程でわたしはクラウドファンディングを開始し、たくさんの方々に共犯者になっていただき、あの日山中湖のほとりでたくさんの方々のご協力のもと、「爆発」を撮影しました。
結論から言うと、「死ぬ」と思いました。
ドーーン!と大きな音がしてまもなく、わたしの背中に風がぬめりと吹きつけました。
風だ、熱い。と思いました。この風に呑み込まれて消えてしまうんじゃないか、と思ったのも束の間、ありとあらゆる感想を剥奪するほどの痛みが感覚のすべてを支配しました。戦争や紛争でこういう風に人が死んでいくのだな、としみじみ思いました。
撮影はスローモーションカメラで行われたので、瞬きやできる限りの余分な身動きをしないでください、と言われていたのですが、痛みにびっくりしてつい動いてしまいました。マニさんごめんなさい。
できあがりがどんな風になるのか、とても楽しみです。