「なんで、ガーナなの?」
聞かれることランキングTOP3には入るこの質問。
今日は、これに答えさせていただきます!
カシューを求めてガーナへ
僕はカシューナッツが大好きです。優しい味わいが好きなのはもちろん、貧血体質の僕は予防の意味も込めて、カシューナッツをよく食べていました。
そんな中、いつも袋の裏側を見ていると、ほとんどが「インド産」と表記されていることに気づきました。
「へ〜インドってカシューナッツの一大産地なんだ〜」
そう思い、ふとネットで調べてみたら、あることが分かったんです。
普段僕たちが食べているカシューナッツは、袋の裏側を見てみるとほとんどが「インド産(もしくはベトナム産)」と表記されています。でも、実はガーナだったりコートジボワールだったり、世界中のいろいろな地域で育てられているんです。一度インドへと輸出されて、加工されてから再び世界中へと輸出されるから、「インド産」という表記になっているというわけだったんです。
自分が食べているものが食卓に届くまでのストーリーを知りたい人はたくさんいるはずなのに、そこがブラックボックスになっている現状が面白くないなと思いました。
そこで、スペシャリティコーヒーのようにカシューナッツを生産する農園ごとに味比べできるような、スペシャリティカシュー文化を作ることはできないだろうかと構想したんです。
また、カシューの果肉部分はカシューアップルというんですが、これを活かした商品も作れないかと考えました。独特な風味はあるけれど甘酸っぱくて、なかなか珍しい美味しさなんです。
ただ、調べてみると、水分量が多くて腐りやすく、保存が難しいのが原因で、ほとんどが廃棄されてしまっている現状を知りました。
カシューナッツの農家さんは、コーヒー等と同じように構造の中で搾取されやすい現状があります。
「おいしいを増やす」ことが大好きで、「アフリカの小規模農家さんの暮らしをより良くしたい」という想いがあった僕は、カシューナッツとカシューアップルという味覚にどんどん引き込まれていきました。
「カシューで日本の皆さんの"おいしい"を増やしたい」「カシューナッツが十分な価格で取引できるようになれば、少しでも問題の解決に繋がるのではないか」「もしカシューフルーツにも価値を付けることができれば、農家さんの収入源を増やすことができるんじゃないか」
ガーナは、カシューナッツの生産国。それが、初めてガーナを訪れたきっかけです。(他にもコートジボワールやベナン、ブルキナファソなど選択肢はあった中で、昨年4月時点で航空券が一番安かったガーナにとりあえず行ってみようと渡航を決めました。笑)
カシュー農園での生活
ガーナを訪れたものの、カシュー農家さんのツテなんてもちろん無く、ひとまずネットで調べたカシュー生産地域を求めて、首都アクラから7時間ほど離れた「テチマン」という町を目指しました。
乗合バスで田舎へと向かい、体当たりでカシュー農家さんを探しました。
カシュー農園での生活、カシューフルーツを使った実験、そこからなぜからあげを始めることになったのかなど、まだまだ長くなってしまいそうなので、続きは次の活動報告にてお話しさせていただきます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!