障害体験用の道具が一つ届きました!
これはアンクルウェイト、通常は脚とか腕の筋力をトレーニングするために使います。
我々のイベントでは、これを車イスの体験時に装着します。
車イスの方は「脚が不自由」というイメージを持つ方が多いと思いますが、車イスを利用する事情は脚の怪我や病気、先天的なものから事故等で車イス生活を余儀なくされた方など、人それぞれです。
特に事故等で車イスを使われている方は頚椎(けいつい)や脊髄(せきずい)を損傷されている場合もあり、脚の不自由さのみならず、半身麻痺などで手も満足に動かせないことが多々あります。
そこで、この「手」が動かせない、麻痺で握力ゼロの状態をどうやったら表現できるかを考えました。
当事者にヒヤリングを行ったところ「イメージとしては軍手を30枚くらい重ねた感じ」という意見があり、それは物理的に難しいので、手袋をつけて親指以外を固定してしまう、ということで、モノに触る感覚を減らしつつ、掴みにくいようにしました。
そして麻痺の感覚は、オモリ(アンクルウェイト)をつけて、何をするにしてもなんだか重くて動かしにくい、という状態を作りました。
いずれにせよ、これらの方法で完全に障害の状態が再現できるとは思っておりません。
大切なのは、雰囲気だけでも体験してもらい、あとは困っている当事者のことをどれだけ想像できるか、にかかっていると考えています。
引き続き、ご支援のほう宜しくお願い致します。
応援メッセージなどいただけましたら本当にうれしいです。
アングラーズアクセシビリティプロジェクト実行委員