こんにちは!
早いもので
世界大会が終わってもう2週間が経とうとしています。
そろそろ皆様のもとに
リターンの練習豆が届いていると思います。
あえてパッケージには最低限の情報しか載せませんでした。
初めから公開するか悩んだのですが
まずは何も先入観がない状態で
コーヒーを楽しんでいただきたいという
思いから、時間差での情報公開としました。
まずはブレンドから!
世界大会練習ブレンドの横に番号が
記載されていたと思いますので
ご確認ください!
豆① | 豆② | 豆③ | |
ブレンド① | エチオピア W | ブラジル | グァテマラ |
ブレンド② | エチオピア N | ブラジル | グァテマラ |
ブレンド③ | コスタリカ YH | ブラジル | グァテマラ |
ブレンド④ | インドネシア | ブラジル | グァテマラ |
ブレンド⑤ | ケニア | ブラジル | グァテマラ |
各シングルオリジンの詳細はブレンドの説明の後に記載します。
基本的に比率は
豆①が80%
豆②と豆③を10%ずつ
を生豆の状態でブレンドしてから
焙煎をする方法(プレミックス)をしています。
これには実際に世界大会を想定しての焙煎
そして戦略がありました。
参加者の多くは3種類別々に焙煎した豆を
後からブレンドする方法(アフターミックス)をとって
いたようです。
しかし、プレミックスを選択することで
焙煎を終えた後に
”ハンド ピッキング”
という豆を選別する工程ができるようになります。
3種類別々に焙煎する場合よりも時間が短縮でき
その短縮した時間分によって細かくピッキングをします。
この作業で、綺麗に焼けている豆だけを選別します。
・きちんと火が通っていない
・火が通り過ぎている
・豆の形が悪く火の通りが均一でない
などの味に悪影響を与えかねない豆
を取り除きます。
また課題として決められた3種類の豆の中から
最も品質のいい豆を見極めてその豆以外を
取り除きます。
そうすることで
最も品質のいい豆を最大限に活かす焙煎で
それ以外の豆をピッキングで取り除き
いわば80%に選んだ品質のいい豆の
シングルオリジンに近い状態に持っていくという戦略でした。
どの豆も10%以上はブレンドしないと
いけないというルールがあります。
例えば、その10%の豆が悪い評価へと繋がる
良くないポテンシャルを持っていた場合でも
アフターミックスでは事前に申告して
必ず10%以上入れなければなりません。
プレミックスだと焙煎する前に10%以上
ブレンドしていることが確認されるだけなので
焙煎後に選別して
高品質で綺麗な豆だけを提出することができる
ということなのです。
ブレンドについて説明が長くなりましたが
練習に使用した豆の詳細です!
詳細 | 品種 | プロセス | |
グァテマラ | ANTIGUA BUENA VISTA | ビジャサルチ100% | フリーウォッシュド |
エチオピア N | Sidamo Guji Shakiso G1 TadeGG | エチオピア在来種 | ナチュラル |
エチオピア W | Sidamo Guji Blue Nile | アラビカ在来種 | ウォッシュド |
コスタリカ YH | Costarica Los Angeles Los Girasoles | カトゥアイ | イエローハニー |
ニカラグア | Casa Blanca | パカマラ | ナチュラル |
ブラジル | Irmãs Pereira | イエローブルボン | パルプドナチュラル |
ケニア | Wachuri Factory | Ruiru 11,SL 28, Batian | フリーウォッシュド |
インドネシア | MONDHELING BLUE LINTONG | ティピカ | スマトラ式 |
ご支援いただきました皆様を含め
いろんな方の応援やサポートがあり
たくさん練習することができました。
これまでになかったたくさんの気づきと
焙煎理論の構築ができました。
正直、大会では勝つために作り上げた数値通りの焙煎が出来ました。
ブレンドの戦略でも
焙煎もピッキングも完璧に時間内に終えることができ
狙っていただけの点数を獲得することが出来ました。
今回優勝したら若い世代にバトンタッチして
自分は焙煎を辞めようと思っていました。
しかし、大会の結果は13位でした。
数値以外に、自分が身に付けなくてはいけない
気づきがまだまだたくさんありました。
改めて、焙煎が楽しい。
もっともっと成長できる!
そう思ったので
焙煎を辞めるのを辞めました(笑)
世界チャンピオンになるその日まで
応援よろしくお願いいたします!