ここはぐ代表小田嶋です。
これまでご支援してくださった方々、シェアしてくださった方々、本当にありがとうございます!おかげさまで、たくさんご支援をいただいていて、胸がいっぱいです。
臨床心理士の成田ひとみ先生より、応援メッセージをいただきましたので、こちらで紹介させていただきます。
生命への思いを『おくりばこ』に乗せて
臨床心理士 成田ひとみ
人生で何より大きく気持ちを揺るがすものは、命の誕生であり、その終焉である。それは、その生命が身近であればあるほど大きなインパクトとなる。
どんな人間にとっても、生と死の間である生きている年月が長ければ長いほど、人はその死を自然の命の営みとして受け入れることができ、その年月が短ければ短いほど、その死の衝撃は大きいものとなる。もし、わが子が亡くなったらと思うと、自分はどうなってしまうのだろうとその悲しみは計り知れない。それがたとえ、誕生と同時期に起こったからといって、早めに帳消しにしたり、早く忘れたりすることなどできはしない。その衝撃は計り知れなく、生まれた時間が数日や数時間、またはそんな時間さえもなかった時は、亡くなった事実さえも受け入れがたい。
生命の時が短かったという理由だけで、亡くなった空気ばかりが強烈に広がる中で、それだけを無理に受け入れようとすると、確かにあった生命さえも打ち消されるような「この子は何のために息づいていたのか」そんな気持ちにさえ襲われてしまう。
『おくりばこ』は、短いながらも生きていた命があって、生きていたからこそ燃え尽きた命を愛おしみ、お別れするための思いを乗せるものである。
「赤ちゃんは、ちゃんと生きていた」「赤ちゃんはここで確かに息づいていた」
『おくりばこ』には、そんな思いがあふれている。それが、おなかの中で息絶えてしまったとしても、それは確かに生きていた、とてもかわいい生命だ。命の価値は、生産性ではなく、その存在で人に感動を与えること。小さくても、短くても、障害があろうとも、命の重さは横並びだ。
小さな命を大事に精いっぱいの気持ちを込めて見送るために、この『おくりばこ』のプロジェクトが生まれました。悲しみをなくすのではなく、悲しみの色が少しずつ変わるように同じ思いをつなげて支えあっていきたい。この思いが多くの方たちとつながりますように願っています。どうか、このプロジェクトに力を貸してください。