昨年10月12日に日本列島へ上陸した台風19号(令和元年東日本台風)の被災から1年が経過しました。突如として発生した歴史的豪雨と堤防の決壊、大規模浸水…。目の前に広がった凄惨な状況に愕然としましたが、1年が経ったいま、たくさんの方々のご支援を受けて、無事にりんごの最盛期を迎えようとしています。
■ りんごの収穫について
この地域はもともと水害に悩まされており、そこで普及していったのが、水害に強いとされるりんごの生産でした。一時は泥水に浸かりながらも、地域には例年と同様の景色が広がっています。サンつがるや秋映えといった収穫の早い品種はすでに市場に並び、これからの時期は最も生産量の多い「サンふじ」収穫を迎えます。
■ 資金の活用について
新型コロナウイルスの影響により十分な協議を重ねることができずにおりましたが、長期的な農地支援へとつながる資金活用のため、現在も引き続き被災地域の住民自治協議会などと相談を重ね、地域の方々がシェアして使うことのできる農機具類の整備を進めています。また、信州災害支援寄付基金「One nagano 基金」と協力のもと、被災農地支援に関連する事業への協力を進めています。
■ りんごグラノーラ「RINO」について
当プロジェクトにて開発した、信州産の流通に乗らない規格外リンゴを使ったグラノーラ『RINO』。一般販売の開始と新型コロナウイルスによる自粛期間が重なってしまいましたが、地元百貨店さんにも大いにご協力をいただき、現在までに約700個を販売いたしました。今後も規格外りんごの活用や販路拡大のため、販売を継続していきます。
取り扱い店舗:ながの東急百貨店
オンラインストア:https://rino-granola.com
■ 「#被災地農家応援レシピ」が本になりました
現地に訪れてくれたボランティアの方々や寄付やクラウドファンディングへの支援のみならず、新しい支援の形によって被災地を応援いただきました。それが、twitter上での「#被災地農家応援レシピ」の動きです。世界各地のシェフや料理好きの方々が、りんごを使った料理の写真とレシピを公開。懸念されていた風評被害を払拭するように、りんごの購買を促してくださいました。
そしてこのたび、「#被災地農家応援レシピ」の動きをきっかけに発足された一般社団法人CookForJapanさんより、twitter上で公開されたレシピを1冊にまとめた本『リンゴのレシピ』が出版されます。レシピを公開してくださるすべての方がボランティアでご協力くださったそうで、本当にありがとうございます。
書名:「りんごのレシピ」
体裁:本体80頁、オールカラー、A5判
定価:2500円(税込、送料別)
発行:一般社団法人CookForJapan
購入はこちら:https://magari.base.shop
■ クラウドファンディング返礼品の発送について
りんご各品種の生育・収穫が無事に進んでおり、【季節りんご6種お届けプラン】へご支援くださった方々には、収穫が完了した品種より順次発送を行なっています。11月下旬以降に収穫予定のサンふじについても、お届けの時期が近づいてまいりました。発送までもうしばらくお待ちください。
なお、下記プランへご支援くださった方のうち、住所の変更などがあった場合には、お手数ですがご連絡をお願いします。
● 10,000円 【来年収穫のりんごお届けプラン】
● 30,000円 【アップルライン大応援プラン】
ご連絡先:reconstruction.appleline@gmail.com
※ ご本人様のお名前とご支援プラン、変更後の住所を記載のうえ送信してください
------------------
新型コロナウイルスの感染拡大など、経験したことのない状況が現在も続いていますが、皆様からの多大なご支援を受けて、再びりんごを実らせることができました。またたくさんの方々へりんごを召し上がっていただけることがとても嬉しいです。感謝を込めて、クラウドファンディングの返礼品を一つひとつ丁寧にお届けしていきます。改めまして、ご支援・ご協力、誠にありがとうございました。
2020年10月13日
長野アップルライン復興プロジェクト一同