誠にお世話になっております、長野アップルライン復興プロジェクトです。
はじめに、8月11日頃より発生しました台風および豪雨による影響ですが、断続的な強い雨により、一時的に千曲川の水量が氾濫危険水位に達し、高水敷やその付近の農地は冠水等の被害が出ている地域もありますが、広域にわたる被害は出ておりません。現在は水位も徐々に落ち着いてきました。ご心配くださった皆様、ありがとうございます。
表題の活動報告ですが、新型コロナウイルス感染拡大や度重なる台風等の影響により円滑な活動が行えず、ご報告が遅くなってしまい申し訳ございません。被災地域の支援活動に取組む各団体と連携のうえ取り組んできた復旧・復興支援活動にご報告致します。
耕作放棄地管理団体への協力
耕作放棄地の維持管理を通じて住みやすい地域づくりを目指す長沼ワーク・ライフ組合様は、被災後に耕作放棄された長沼地域内の土地の草刈りを有志の方々と行っています。
組合の発足以前から長沼地区の住民自治協議会様と協議を重ね、住民の方々が抱える課題とニーズ、長期的な再建・復興につながっていく活動として、乗用草刈機2台、刈払機3台を含む機材一式を提供しました。
耕作放棄地の活用なども含め、引き続き長沼ワーク・ライフ組合様や住民自治協議会様など関係団体と協力のうえ、様々な課題解決に向けた活動に今後も取り組んでいく予定です。長沼ワーク・ライフ組合様の活動については、下記のFacebookページよりご覧ください。
ONE NAGANO基金を通じた農業関連事業への助成
長野県と長野県災害時支援ネットワークが協働で立ち上げた、令和元年台風19号被災者を支援する団体への助成を行う「ONE NAGANO 基金」(信州災害支援寄付基金)を通じて、支援活動を行うNPO、地元団体、被災者グループ等に協力いたしました。
ONE NAGANO 基金の事務局である長野県NPOセンター様と協議のうえ、長野県災害時支援ネットワーク様と当団体との協働事業として「農業特別助成」をご設定いただき、長沼・豊野地区における農業に関連した活動を展開する団体に助成をすることで、被災地復興に向けた多岐にわたる支援事業に関わらせていただきました。
台風19号被害の影響は、長野市千曲川沿いの地域だけでなく全県に及んでいますが、各地で様々な復旧・復興に向けた活動が進んでいます。ぜひ下記のホームページよりご覧ください。
#CookForJapan 様の活動協力
台風被害が発生した直後、twitter上で世界各地のシェフや料理好きの方々が「#被災地農家応援レシピ」のハッシュタグとともに、リンゴを使ったレシピを公開する動きが起こり、懸念されていた風評被害を払拭するように、リンゴの販売を促進してくださいました。
この動きのきっかけを作ってくださったシェフの方々によって発足された団体「#CookForJapan」様は、台風19号被害による被災地の農家支援のみならず、災害や新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける全国各地の生産者の支援を、産直通販サイト「食べチョク」様と協力するなどして、継続して続けてくださっています。
2020年10月に発刊されたレシピブック「リンゴのレシピ」制作のための被災地域で生産されたリンゴの提供協力や、現在も計画してくださっている企画へ協力させていただいています。
被災から1年10ヶ月が経過し、早い時期の品種のリンゴの収穫がまた始まっています。皆様から多大なご支援をいただき、今年も無事に実りを見せております。継続してご関心を寄せてくださり誠にありがとうございます。
新型コロナウイルスや各地で発生している自然災害など、不安なことが続く日々ではありますが、どうかご自愛くださいませ。今後ともよろしくお願いいたします。