8月10日の夜、赤坂の「双子のライオン堂」さんでのトークイベントが、無事終了しました!2時間に及ぶたいへん濃密なお話で、『エセ物語 (対抗言論叢書3)』クラウドファンディングの情報も多々盛り込んでいただき、感謝のかぎりです。以下からアーカイブ録画を視聴することができます!https://www.youtube.com/watch?v=njc2dCFvVg4川口好美さん、井口時男さん、藤田直哉さん、杉田俊介さん、そして途中からカメラに映ってくださった田中さとみさん、企画・配信してくださった店長の竹田さん、本当にありがとうございました!室井さんをまだ知らない読者にとっても、90年代以降の文学史的な流れのなかで、その特異きわまる作家性を理解できる絶好の座談会となっています。ぜひご視聴ください!
いよいよ、『エセ物語』装丁の、カバーデザインが出来てきました!画像は、仮に簡易プリントしたものを巻いたものです。まだオビがないのに、この存在感!『エセ物語』本文中には、繰り返し登場してくるモチーフ、室井氏が偏愛していたに違いない素材がいくつも登場しますが、ヒョウタンはその一つです。ヒョウタンを、これまた、あたかも作中に登場する「しめ縄」のごとくに巻きつける〈十干十二支〉文字の呪術的なるデザイン。作品を象徴しつつ、たいへんにモダンかつ田舎的!このあと、まだデザイン微変更の可能性はありますが、ここにオビを巻くかたちで、仕上げたいと思います。装丁は、これまで室井光広氏の本を複数手がけてこられた、髙林昭太さんによるものです。実際の出来上がりが楽しみです!なお、クラウドファンディングの本文では、『エセ物語』総頁数は「736頁」としていましたが、大量のテキストを最も読みやすく、かつ最もコンパクトにとどめる組み方を考え直した結果、現状では「760頁」に落ち着きつつあります。束幅4センチ超え、一家に1冊のインテリアとしてもGood!秋の夜長の読書にぴったりの1冊になることでしょう!
雑誌『対抗言論』支援者のみなさま酷暑や台風・大雨で厳しい夏が続きます。お元気にお過ごしでしょうか?昨月なかば、とつぜんに始まりましたこのクラウドファンディングも、残すところあと10日となりました。おかげさまで、すでに40名もの方々から、47万円を超えるご支援をいただき、温かい応援の言葉もいただいております。まことにありがとうございます!!『エセ物語』についてすでにご存じの方であれ、そうでない方であれ、この作品のもっているポテンシャルに、大いに期待を寄せてくださっていることがわかります。実際、すらすらと容易に読破できる作品ではないものの、テキストには全編ユーモアがあふれていて、ついつい微笑んでしまわずにはいられない作品です。超個性的な文体に、根気よく身を委ねていくと、しだいに全身が中毒していって、いずれ読み手それぞれに何らかの大発見がもたらされる(かもしれない)、そんな魅力と効用のある小説なのです。著者が出典情報なしに仕込んでいるさまざまな引用の謎を、みなで読書会を開いて朗読しながら読み解いていく、といった楽しみ方も大いにあり!でしょう。クラウドファンディングは、まだ目標金額に達するには遠く、なかなか苦戦中ともいわなくてはなりませんが、ぜひ、お知り合いの方々にさらに拡散いただくなど、ご協力いただければ幸いです!なお、今後の関連の動きとしましては……/ / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /①『朝日新聞』広告8月7日(東日本版)もしくは8日(西日本版)の朝刊一面に掲載予定の、法政大学出版局のサンヤツ広告に、ごく小さなスペースではありますが、「『エセ物語』クラウドファンディング中!」の広告が掲載されます。現状では、ツイッターなどSNS中心のプロモーションになっていますが、以前からの室井文学の読者の方々の目にも留まってくれることを期待しております。②双子のライオン堂さん主催イベント「【無料配信】2023/8/10(木)19:30~ 幻の(?!)芥川賞作品、室井光広『おどるでく』文庫化記念トークイベント ゲスト:井口時男×杉田俊介×藤田直哉」https://peatix.com/event/3652695/view先に刊行されました、中公文庫版『おどるでく』刊行を記念する、無料のオンラインイベントです。生前親交があり、雑誌『てんでんこ』にも協力されていた井口氏ならびに藤田氏が、室井光広論のある杉田氏(『神と革命の文芸批評』所収)とトークしてくださいます。話題は、『エセ物語』にも及ぶにちがいありません。必聴です!③水曜文庫さん読書会「伝説の(?!)芥川賞受賞作、『おどるでく』をわいわい読もうの会 8月13日(日)16時より 参加費無料」https://www.instagram.com/p/Cu3HvndSrq7/https://www.facebook.com/photo/?fbid=745750397557451&set=pb.100063674911985.-2207520000.静岡市葵区の元気な古書店、水曜文庫さんにて、関連読書会が行われます。こちらはおもに近隣の方々向けですが、ぜひご参加ください!④引用ツイート継続中https://twitter.com/ese9589文脈ぬきで読んでも、何のことやらサッパリなツイートだらけにちがいありません。ともあれ、『エセ物語』はもとより、「断片プロレタリアート」による書きものが編纂された、「むちゃくちゃティーパーティー」なテキストという設定です。「どんな意味があるのかしら?」と、ギモン噴出しつつ、気ままにお読みいただければ幸いです。/ / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / / /「願いとコエはよくかけろ!」とは、『エセ物語』本編中で、しつこいくらい(?)何度も繰り返される標語です。作中に登場する、南哀野は下肥町にゆかりのある松井光晴(マッツィ)による、スカトロジックでありながらも「励まし合いの性質をおびたマジナイ」とされる、最強パワーワードです。このあとラストスパートに向けて、リターン(クリアファイル、Tシャツなど)のより具体的なデザインを、順次公開してまいります。ラスト10日間は、コエをかけつづける精神で参ります!引きつづきのご支援、心よりお願い申し上げます!