こんにちは!たくさんのご支援やシェアなどの応援ありがとうございます。
今日から、「失敗展 in 福井」の裏側をちょっとずつお届けします。
ぜひ、重ねてシェアなどしていただけますと、主催が泣いて喜びます。(本当に)
第1弾は、やらかし隊のご紹介!失敗展を一緒に作ってくれている福井のメンバーに「失敗」をテーマに自由に記事を書いていただきました(主に失敗談)。
ぜひぜひ、ご覧ください!( ˆoˆ )/
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「大学受験で失敗」
なんででしょう、私、普通に大学受かると思ってたんです。県内一の進学校に行ってたけど、学年520人中500番くらいの成績しかなかったのに。
しかも「こいつ、無理っぽい」と思った担任が、同志社大学の推薦枠をすすめてくれたのに「志望校じゃないんで」と断りました。内申書に歯の長ーい下駄をはかせてくれようとしてたのに。
さらに、成績に見合わない早稲田、慶応、立教、関学、関大、東京学芸大なんていうところを受けるという。なぜ受かると思ったのか、我ながら謎です。
当然、浪人。しかも4浪。
1年目は京都の河合塾。高校で推薦状を書いてもらい、成績全然足りないのに早慶コースを選択。当然、授業にはついていけず、半年経たずに行くのを辞めてしまいました。
2年目、とりあえず家に戻り、アルバイトしながら勉強するフリ。初めてのバイトが楽しくてシフト入れまくり。お盆なんて一日10時間勤務。当然、家では寝るだけ。
3年目、大学進学をあきらめ、東京の秘書専門学校へ。パステルカラーの超ミニスカートのスーツを着て登校する同級生に「チーン」となり、結局バイトの日々。
4年目、地元に唯一あった予備校へ真面目に通うことにしました。が、みんなが3年かけて勉強したことを1年で習得するのは到底無理。減らしに減らして、現代文と英語に集中。見事、補欠含め3校に合格しました。
が、学びたかった社学系の第一志望は不合格。残りの受験科目だけで選んだすべり止めの中から一番偏差値の高いところを選びました。これがまたまた大失敗。
マンモス大学で大教室でただ聞いてるだけの授業は眠いだけ、4歳年下の同級生のほとんどと会話にならず、いろんな事情もあって中退しました。
もし第一志望に合格していたら、もし秘書専門学校を卒業していたら、もし同志社大に進学していたら、もしもしもしもし…
今の自分はいなかったでしょう。48歳で無職、20歳以上年下ばかりのシェアハウス暮らし、ネコ4匹とのらりくらりと過ごす日々。不安はあるけれど、悪くない。
18歳の私へ。
30年後の私は幸せです。受験に失敗したおかげで、今、好きな人たちと平和な生活を送っています。失敗して手に入った今に満足してるから、失敗しても気にすんな。どうせこの先、まだまだ失敗はするんだから。
「ドゥバイから無事帰国」
なんでも行動の単位は、基本ひとり。回転寿司もカフェも映画もフェスも海外旅行も、ひとりで行く。
あるとき「久しぶりに海外旅行しよう。競馬とテニス、両方楽しめるドゥバイに行こう」と思い立った。ドゥバイはイスラム教国なので賭け事は禁止。でも王族に世界的大馬主はいるし、立派な競馬場はあるし、世界最高額のレースは開催されているし、競馬ファンにはおなじみの国。また、世界ランク上位者が出場するテニスの大会が開催されることでも知られている。かつ、その大会に私の一番大好きなマラト・サフィン選手が出場する!これは行くしかないでしょ。
自分で飛行機と宿の手配をし、夜中、エミレーツ航空に乗り、一路ドゥバイへ。
着いた早々、1番の目的であったお目当ての選手は1回戦敗退と判明、、
それでも、フェデラーや杉山愛の試合を観たり、早朝の競馬場ツアーに参加したり、夜中のレースを観たり(馬券はない)、あちこちぶらぶら歩いたり、とりあえず毎日楽しんだ。
さあ、帰ろう。と思ったら、、
空港でチェックインできない。なんであかんのやし。なに言ってんの、この人。だから、この後出発するやつに乗るんだってばー。今日は6日じゃん、6日のに乗るんだって言ってる、、え、もしかして、、間違えた、私、、
6日の0時25分発(数字は適当)を予約したのに、私が空港に来たのは6日の23時。飛行機は23時間前に飛び立ってしまっていた。そう、5日の23時に来なくてはならなかったのだ!
当然、チケットは払い戻されることもなく、振り替えられることもなく。自分で探した格安チケット8万円がパーになると同時に、正規料金20万で新たに購入せざるを得ず。カードの限度額が空いててよかった。じゃなかったら、帰ってこれなかったよ、私。
以後、夜中出発便には乗ってない。もう一生乗らない。お高い勉強代であったよ、、
「幻の新発売」
家電販売店でメーカーの助っ人バイトをしたことがある。各メーカーの社員なのかバイトなのかわからないけれど、メーカーの名札をつけた人がどこの家電販売店にもいる。日立だったり、ナショナルだったり、東芝だったり、シャープだったり。それぞれ名札を下げて、自社製品の辺りに立っている。だが、お客さんは販売店側の人間としか見ない。だから別なメーカーの商品について質問されたり、トイレの位置を尋ねられたりもする。
トイレやエレベーター、種類ごとの売り場をメモしておいて、いつ聞かれていもいいように準備していた。そのメーカーの商品について質問されても答えられないのだが、社員いわく「探している商品がどこにあるか聞かれることがほとんどだから。知らないことを聞かれたら、このお店の人を探して代わってもらえばいい」とのこと。
ある日、掃除機売り場から冷蔵庫売り場へお客さんを案内したときのこと。元の場所に戻ろうとすると、そのお客さんがあれこれ質問してくる。「詳しい者を呼んできます」と探しにくと、誰も彼も接客中で手の開いてる人がいない。お客さんを放置できないので戻ると、サイズからなにから質問攻めにされる。
挙句の果てに、なぜ新しい機種がないのかと尋ねられた。必死にカタログの中身を伝えて対応したが、新しいものがない理由は載っていない。仕方なく、思いつきで返事をした。
「そろそろ新しいものが発売されるからではないでしょうか」
「え、そうなの!?」
そのタイミングで、手の空いた社員が来てくれた。
「今聞いたんだけど、新商品が発売されるんでしょ。いつ?」
「いや、そんな話は聞いてないですが…」
ちーん。
結局、叱られることはなかったけれど、ものすごく居づらく、翌週をもってバイトを辞めた。
・・・
「失敗とは」
失敗って、人によって定義が違うのかもしれない。
これまでの人生を振り返ると、たくさん失敗をしてきた気がするけれど、思い出そうとすると「これって失敗かな?」と失敗にカテゴライズしていいのかわからないことが多々ある。たとえば、店員さんと思って声をかけたらお客さんだったとか、洗濯物を取り込むときに落として汚れちゃったとか、友だちにごはん作ったらおいしくなかったとか。そういうのは明らかに失敗。
でも、第一印象がいい人で信用したら利用されたとか、言ってはいけない一言を口にして友だちを傷つけてしまったとか、これって失敗なんだろうか。失敗というには重すぎる気がする。
私の思う失敗は、「こんなことあって、てへへ」と笑って人に話せること。聞いた人も「えーなにそれー」と笑えること。笑い飛ばせる軽さが、失敗には必要だと思う。