私は恥ずかしながら助産師になって「妊娠すること」・「赤ちゃんが生まれる」事は奇跡だということに納得しました。
周産期の赤ちゃんの死に向き合う事により、どんなに科学が進歩しても生命だけは人間の手でコントロールできるものではないという厳しい現実を突きつけられ、同時に赤ちゃん達から生命の尊さを教えてもらいました。
最愛なる我が子とお別れをした両親にとって、親であるにも関わらず我が子の存在がまるでなかった事として取り扱われる社会では、死別の悲しみと向き合うことが困難になります。
悲しいからといって心に蓋をし忘れようとするのではなく、自分の気持ちに正直に悲しみと向き合う必要があります。悲しみは排除すべきものではなく、愛しているから悲しいのであり、愛情の証です。
その後の人生も、我が子と共に生きる家族をありのまま受け入れ寄り添える社会を切に願いながら、引き続き退院後の支援の充実を図るために取組んでいきたいと思っています。
Angieのみなさま、当事者のみなさまの子どもたちへの深い愛と支援の輪を願う熱い思いが込められたピンク&ブルーリボンの普及により、周産期のグリーフに対する社会の理解と支援が広がっていくことを心よりお祈り申し上げます。
京都グリーフケア協会認定 アドバンストグリーフサポーター資格
上智大学グリーフケア研究所 人材養成課程2年
兵庫県立大学看護学部 母性看護学 助教 (助産師)
遠藤 佑子
京都グリーフケア協会「受講者の声」にも寄稿されています。ぜひご覧ください。
周産期グリーフケア はちどりプロジェクト
HP:http://hachidoriproject.amebaownd.com