疾患が理由で赤ちゃんとのお別れを決断した方のグリーフサポートの会を運営しております。
私自身、2007年に母体の感染症が原因(原因菌は特定されませんでいたが、おそらく生肉による食中毒によるもの)で妊娠5か月で男の子を死産。母体の状況が悪化し、救急搬送され一命を取り留めました。
あれから13年。あの子のことで泣けることに喜びを感じます。涙の意味が変わってきました。おなかの中で存在し、今もなお絆が続いていてグリーフケアの活動につながっていること。姿は見えなくてもちゃんと生きているのです。
流産や死産で赤ちゃんを亡くした場合、生まれて生きて育てるという期間がありません。
親御さんにとっても、流産や死産は成長して亡くなったお子さんの死と比べて軽いのではないか、辛くないのではないか、と無理に思おうとしてしまうこともあります。心は泣き叫んでいても、周囲に気を遣い平気なふりをしてしまったり、前向きに考えようとしてしまうこともあります。
本当は悲しいのに語ることはいけないような気がしてしまったり、赤ちゃんのことを大切に思っているのに、聴いてくれる人がいなくて孤独に陥ったり・・・。
人工死産(人工妊娠中絶)の場合は上記に加え、強い自責の念、次の妊娠への強い不安、自然流産・死産体験者の分かち合いには参加しづらい気持ちなどが見られます。
赤ちゃんの幸せを第一に考え下した決断であっても、気持ちが付いていかず、「なぜ。どうして。」と問い続ける日々を送る方は多いです。
周産期の喪失に対する社会的認知と、当事者のありのままの気持ちを受け止めてくれる場がもっと必要です。Angie の活動を通して優しい支援の輪が広がりますように。
上智大学グリーフケア研究所 修了
天使ママ・天使パパの会 関西 代表 大山理恵
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