30年ほど前に助産師として大学病院で働いていました。
様々な事情で亡くなっていく赤ちゃんやご家族に関わってきましたが、この時代は、赤ちゃんやお母さんの尊厳が守られておらず、私にとって苦い経験となって今も残っています。
今、少しずつではありますが、ぺリネイタルロス*のグリーフケアが病院で行われるようになってきました。それでも、お子さんを亡くしたお母さんやご家族の悲嘆の深さは測り知れず、日常を取り戻すこと、自分、家族、他者、社会、将来へ向き合うことの困難さ、生活そのものが脅かされる経験をされておられます。
看護学教育の中でもペイネイタルロスケア*が根付くよう、次世代の看護職者が様々な支援を広げてくれることを願って、種まきを続けています。そして、まだまだ行き届いていない退院後の地域の中での支援を進められるよう、看護の様々な分野、精神、在宅、公衆衛生などの専門的知見を集約し、少しでもお母さんやご家族のお役に立てればと思っております。
女性やご家族がエンパワーされることを願って、Angieの皆さんの活動に賛同し、応援します。
ペリネイタルロス*:周産期で子供を失うこと
甲南女子大学 看護リハビリテーション学部看護学科 教授
大阪ドゥーラの会
川村千恵子
流産・死産を経験された女性をサポートする大阪ドゥーラの会
HP:https://osaka-doula.amebaownd.com/