こんにちは。
FIELD SIGNです。
皆さま、ご支援・拡散にご協力頂きまして、ありがとうございます。
本日は、〇足で¥〇〇〇のソックスと何が違うのか。シリーズ第三弾として、前回のお話の続編をお届けしたいと思います。
まだ見ていないという方は - episode Ⅰ - 原材料費の話、 - episode Ⅱ - ロット数・生産地の話を是非チェックしてみて下さい。
前回、前々回と原材料費やロット数・生産地が価格にどのように影響しているのかについて詳しく解説させていただきました。
今回は、価格に影響する一番大きな最後の要素について詳しく解説していきたいと思います。
③.【デザインにかける労力と時間】
価格に最も影響する最後の要素。それはデザインにかける労力と時間です。
私たちを含め、ファッション業界に関わる多くの方が、トレンド・歴史・文化・服飾に関する専門知識や感性など。日々アンテナをはり、様々な要素を自分の中にインプットする努力をしています。(是非そうであって欲しいという意味も込めて…)
インプットしたものを、自分の感性で噛み砕き、時代にあわせて必要なエッセンスを吹き込み、アウトプット(商品化)する。
それが、モノが世に生まれる瞬間です。
歴史や伝統など、完成されたベースの上に、時代のトレンド・個性や感性・届けたいメッセージなどを絶妙なバランスで取り入れ、新たなデザインや価値を生む。
ここが、最も労力と時間のかかる作業であり、価格に最も影響する要素だと思っています。
そして、ニット製品の場合、なんともう一手間かかるのです。作成したデザインをピクセル絵と呼ばれる、データに変換する作業が必要になるためです。これが非常に骨の折れる作業です。
分かりやすく例えるのであれば、昔のゲームのキャラクター。
いくつもの ■ で構成されているあの絵です。
例えば…
ここでは分かりやすく、
単純な円(circle)を表現したいとします。
それをピクセル絵に変換すると…
さらに、奥行きと変化をつけようとすると…
この小さな一コマがニットの一目(編み目)になります。
たった一コマで全体の印象が大きく関わってくるので、根気と集中力が必要な、非常に重要な作業です。
この地道で気の遠くなるようなデザイン工程を経て、はじめてデータとして落とし込める状態となり、編み機での編み立てが可能になります。
このように、ひとつのモノが生まれるまでには、たくさんの要素が複雑に絡み合い、様々なストーリーが吹き込まれています。
私たちは、この最大の要素を伝えるべく、たくさんのヒト・コト・モノを巻き込みながら、新たな価値やデザインを生み出し、モノに吹き込まれている様々なストーリーを、もっと身近に感じてもらえるような、モノづくりを目指しています。
そして。
たくさんのヒトが
情熱を持って作られたモノに対して
お金だけの物質的なモノの交換
ではなく、
その本質である
敬意や感謝の気持ちなどが
お金というモノを通して交換されるコト。
そんな世界を、そんな社会や文化を
夢見ています。
残り8日間。
たくさんの方に、私たちの想いが届きますように…
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