今日からいよいよ越年越冬活動。1日おきに4回の炊き出しを行って、年末年始を乗り切ろうとする皆さんをサポートします。ボランティアはすでにどの日も必要な人数を超える皆さんに参加して頂けることになりました。池袋TENOHASI越年越冬活動 2019-202012月30日(月) 1月1日(水) 1月3日(金) 1月5日(日)どの日も16時30分から19時00分はりきゅう 16時受付衣類・コーヒー(3日は甘酒)配布 16時30分~17時医療・生活相談 17時~20時配食 18時~18時30分
「年末で役所が閉まる前に保護を受けたい」という相談が相次いで、12月24日から26日の3日間で4人の生活保護申請に同行しました。 その全員が全員「生活保護歴5回以上」「集団生活のストレスと料金の高さからすべて失踪した」という経歴と「もう相部屋は嫌だ。個室のアパートで安心して暮らしたい」というご希望。TENOHASIのシェルターが空いていれば全員を入れて差し上げたいのですが、残念ながら空きは1部屋だけ。最初に来た方だけをご案内し、残り3人は他区で生活保護申請して相部屋の施設に行かれた。写真の方も…。 二人部屋に行って下さいと言われた60代男性の表情が忘れられません。
今年も、年末年始=越年越冬活動の時期が近づいてきました。日雇いなどの仕事が途切れ、福祉事務所も閉まり、寒さが厳しくなる年末年始は家のない方にとって厳しい季節です。特のこの年末年始は役所が閉まる期間が曜日の関係で12月28日から1月5日までの9日間となり、その間は福祉事務所も休みとなります。そのためTENOHASIは今回の「越年越冬活動」を下記の日程で行うことにしました。12月30日(月) 1月1日(水) 1月3日(金) 1月5日(日)上記の期間は、普段の炊き出しとは違い、人手の過不足がないように、事前の申し込み制とさせていただきます。12月30日・1月1日は既に定員達しましたので締め切りました。今は1月3日・1月5日を募集しております。詳しくはこちらへhttps://tenohasi.exblog.jp/30962169/
先週、東洋大学社会学部の講義に呼んで頂き、なべさんとともに話をしてきました。「『ホームレス』は自己責任と考えている人が多いようですが、路上生活20年のこの人のどの辺りが自己責任か、考えて下さい」と振ってから、なべさんに体験談をしてもらいました。100人くらいの学生さんのほとんどが熱心に聞いてくれて、次々に質問も。ハウジングファーストに出会ってご自分の安定した住まいを得るまでの20年間になべさんが生活保護を受けた回数はなんと40回! 40回目にTENOHASIに出会い、いまは仕事をしながらTENOHASIの中心的なスタッフとして活躍しています。「自分の路上生活時代の話が大学の授業になるなんて」。苦しんできた体験が逆転する瞬間でした。
Yさんは大工として60歳過ぎまで働いてこられました。しかし無理がたたって足腰が悪くなり、「きちんとした仕事ができなくて迷惑を掛けるから」と寮を出て、それから5年間路上生活でした。去年、生活保護を受けましたが、感想は「もうあんなところ絶対行かない」。今年の5月、「足腰が痛くて辛い。おたくのアパート世話してくれ」と頼まれて、TENOHASIの個室シェルターにご案内しました。そして先週、ご自分のアパートを契約して引っ越されました。「これでもう野宿ともおさらばだな、ハハハ」黄門様のように笑って新居へ。写真は退去後の部屋。掃除しようと思って行ったのですが、部屋は非の打ち所がないくらいにきれいに掃除されていて、私だってここまではできない、というレベル・・・なのに福祉事務所からは「路上生活が長かったから一人暮らしができるかどうかしばらく様子を見ます」と言われ、シェルターからアパートへの転宅許可まで6ヶ月も待たされました。人を見ず、本人のニーズも汲まない福祉って・・・と思います。