0歳から100歳までの子どもたちのための新園舎のコンセプトや機能面を深堀りしてお伝えする企画。
第1弾は園舎設計コンセプトについて深堀りします!
園舎の設計コンセプトは「内なる森」です。
園舎に用いる材は、その多くが「佐久穂町産」の木材です。
しかも、ポーチ・テラスに使う木は自分たちで切り出したものです。
そして、面白いのは、その木は曲がっていたり、枝がそのままついていたり、
細かったり、太かったり、ざらざらしたり、でこぼこしたり、個性様々なのです。
子どもたち一人ひとりにも個性があります。
なぜなら、自然のものに同じものは一つもないからです。僕らは自然物です。
建築木材は、角材で統一されたものが多いように思えますが、
本来は個性たっぷりな唯一無二のものでした。
園舎内の木材が、生えていた頃のままの個性をして立つ。
「内なる森の園舎」は、ここで生活する人、訪れる人みんなに、
「あなたはあなたのままでいいんだよ」・「個性があるんだよ」
ということを語りかけてくるでしょう。木と私たち人間はおんなじです。
自然を見つめる目は、
「自分は自分であっても良い」ということを
思い起こさせてくれるのです。
人間は、自然物なのですから、極力自然を見つめて、
自分を思い起こしながら生きていくようにできているのかもしれません。
自然を見つめる目を、小さな頃から持つということの大事さは、
これでおわかりだと思います。
園舎もまた、その為に大きな一役をかってくれることでしょう。
この構想に賛同して、アイデアを下さった設計士、大工さんに感謝。
そして、シンボルツリーを伐り出してくれた地元の株式会社吉本に感謝。
そして、皮むきに集まって下さった、保護者、スタッフ、地域、有志の方々に感謝。
園長 内保 亘(わたにぃ)