保育のはなし第3弾は、過去の保育エピソードを紹介します!
【キノコストーリー】
2019年 9月16日
今年はとにかく雨が多く、それに応えて森も変化している。
とにかく、キノコがやたらと生えている。
森に踏み込むなり、キノコアンテナをキャッチした子ども達はキノコ狩りにいそしむ。
「あそこにあるぞ!」と仲間と声を掛け合ってひたすら集める。
集めていくうちに、なんだか楽しくなり「きのーこ列車、シュッシュッシュ」と仲間と歌いながら森中を駆け回る。次々ときのこ列車に乗りこむ子ども達。
やがて、このキノコは何者だ?とキノコの種類を知りたくなり、図鑑を手にとり調べだす。
「これ、タマゴタケ!」「あーこれじゃない!?」と、言葉を交わし発見を喜びあう。
集めたキノコを板の上に並べだす。しかも、大きさ・種類ごとに丁寧に分類。
それが終わると、今度は数をかぞえだす。全部で88個あることが分かる。
次の展開。キノコを絵に描きだす。キノコをひっくり返したり、角度を変えてみたりとじーっと観察。微妙な色味も加えていく。
描きあげた絵と、採れたキノコを仲間にむけて発表。表情はなんとも得意げ。
キノコをめぐる物語はさらに展開していく。今度は大勢でキノコをスコップで切って料理ごっこ。最後には水を加えてキノコスープのできあがり!
みんなで美味しくいただきました(ごっこで笑)
このキノコをめぐるストーリー。子どもの遊び=学びは、そのプロセスのいたるところにあることがよく分かる。
そして学んでいることは、実に幅が広い。仲間との協同、対話、数量、表現etc…
ゴールが決められてない、あくまで子どもが主体だからこそ、その中にたくさんの学びがこれでもかというくらい詰まっている。
そんなことを改めて感じた。