今年度は、新型コロナウイルスの影響でさまざまなイベントが延期や中止となっていますが、アートわっかの美術鑑賞教室もしばらくの間お休みをしていました。
わっかのアートカードを使ったグループ活動は、まさに密な活動...。そのままでは授業実施が難しいため、ソーシャルディスタンスをキープしながら行う新たな授業プランとツールを用意しました。
授業がお休み中の春から夏にかけては毎月zoomでミーティングを重ね(使い慣れないながらに、みんながんばってzoomをマスター!)、8月からは対面で研修を再開し、9月10月はほぼ毎週末(!)集まって、新しいプランのファシリテートの練習の日々。根っこにあるコンセプトは変わりませんが、使うツールが変われば振る舞いが変わります。
練習は、やってもやっても足りないくらいに、新しい気付きがありました。子どもたちが思ったことを自由に言える場を作るにはどんな工夫ができるか、いつものように近くに寄り添って小さな声を拾っていくことが難しいけどかわりにできることはないか、実践したら振り返りをし、学び合います。
そして、10/19に、念願の授業再開!
練習であれだけ何度も見てきた作品も、子どもたちと一緒に見ると、また新たな一面をみせてくれます。久しぶりに子どもたちの声を聞き、私たちがたくさんの元気をわけてもらいました。
印象的だったのは、2クラスの授業を無事に終えたあとのわっかさんたちの充実した表情!
初めてのプログラムをやり遂げたこと、新しい授業プランの手応えを感じ取れたこと、子どもたちの豊かな発想に触れたこと、ちょっと大げさな表現かもしれませんが、図工室にあったかい気持ちが溢れていました。
わっかさんからは、「コロナ禍の中での久しぶりのわっかの活動で、はじめはドキドキしましたが、対話鑑賞が始まると、子供たちの好奇心は全開で私のドキドキはワクワクに変わりました。気になる一枚を選ぶワークも、共通点探しも、じっくり一枚の絵を見るワークにも積極的に発言していました。また仲間の意見をよく聞き合い、そこからまた新しい発見や想像が広がっていき、あったかな素敵な時間となりました。」と初回の感想が届きました。
今年度は3月までに6校で授業を実施予定です。
教材としてアートカードの活用を快く承諾してくださった【アートスコープ】、所蔵作品をご提供いただいた川崎市岡本太郎美術館さま、ありがとうございます。
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また、ご支援いただいた方々へ、お待たせしている体験会と授業見学のリターンについてのご案内です。
今年度はじめはまだ先の状況が読めない中で実施を延期とさせていただいておりましたが、ここまでの社会状況をふまえ、以下のように変更とさせていただければと思います。
当初の予定と少し違う形となってしまいますが、できるだけ要素を変えずに、感染症対策を講じたうえで実施できればと思いますので、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
<体験会について>
従来のアートカードの楽しさを味わっていただきたいところでしたが、万が一のことを考えると難しいです。今年度の残りの授業が終わる年度末に、新しい方法での授業内容を体験いただけるよう計画しております。
具体的な日程は年明けにご連絡できるよう準備を進めています。
<授業見学について>
2学期以降に延期としていましたが、まだしばらくは外部からの見学受け入れが難しい状況となっており(保護者の参観も取りやめている学校が多いです)、見学以外の方法で子どもたちとの授業の様子をご覧いただく方法を検討中です。
<5期生募集について>
クラウドファンディングでは5期生の募集と育成も予定してご支援いただきましたが、コロナ禍で制限のかかった日常の中、子どもたちが自由な思考を止めることのないよう、このような状況下で新しいプランでの授業再開に注力しています。そのため、5期生の募集はあらためて来年度の春に行うこととし、今年度は新しい授業を軌道に乗せることに優先して取り組みたいと思います。当初の予定より1年遅れることになりますが、みなさまからいただいた資金は繰り越して使わせていただきます。