いただいたメッセージを読んで、シイタケ栽培を頑張ろうと意欲がわいてきます(⌒∇⌒)
今回は、海沿いの町なのになぜ、シイタケ栽培を始めたのかを話したいと思います。
プロジェクトページにあるように、社長である父はもともとは農協系職員でした
蚕(かいこ)から絹の糸(シルクの糸)をとる「養蚕」を営んでいる農家さんに温度管理やエサとなる桑の葉をどうやって与えるといい品質のものが取れるかを指導していました
養蚕業は、夏から秋にかけて行う産業で、真冬の間はお休みとなってしまいます
そこで、冬の間無人になっている養蚕の施設を見て、何か有効活用できて、養蚕農家さんの収入になる作物はないかと思ったそうです。
ちょうどそのタイミングに丸太で栽培する原木シイタケ栽培から、おがくずブロックで栽培する菌床シイタケ栽培の技術が生まれて、世間に広まり始めた時だったのです
養蚕で使う設備をそのまま生かして栽培ができると社長は思いついたそうです
そこから養蚕農家さんたちに勘めるためには、シイタケ栽培の理屈を理解していないとだめだと思い
独学で勉強をしました。
室温13℃~20℃の間で、湿度は90パーセント以上でよく育つ
これで、社長はあることに気づいたんです。
海沿いの南三陸ならあまり冷暖房に手間をかけなくてもできるのではないか
南三陸は、夏は「やませ」といわれる海から陸に向かって吹く風のおかげで、霧が立ち込めやすく、気温の上昇が抑えられる日が多い事、
冬は、海洋性の気候で、雪が積もることがあまりなく、比較的寒くなりにくいということ
シイタケの栽培に向いている地域なのではないか?と。
冬は暖房を焚いて、散水に気を付けて乾きすぎないように栽培する
夏は、ある程度の霧を吹いて、水を蒸発させれば温度が下がる。
自分もやってみたい、試してみたいと思うようになったのです。
思い立ったらいてもたってもいられず、当時55歳だった社長が、定年を5年前倒しして
退職金をすべてハウスを建てるのにつぎ込み、シイタケ屋がスタートしました。
でも、独学で学んだとはいえ、すべての栽培ノウハウが記憶されているわけではないので
息子である私が、1年間技術研修をしっかり受けて、2004年にシイタケ屋・息子として
シイタケとかかわっていくことになったんです。
南三陸の地域に適した野菜のシイタケ。これを海沿いのまちの風土 「海風土(シーフード)」として根付かせたい。そう思いながらシイタケ栽培をしています
温かい応援をこれからもお願いします。