本プロジェクトの言い出しっぺでやりだしっぺ、ライター・みわよしこです。
米国のシングルマザーは、どのような状況にあるのか?
まず、日本とはまったく状況が違うということを知っていただきたいと思います。
日本のシングルマザーは概ね120万人(全人口の約1%)、内訳は、離別80%・死別10%強・非婚10%弱。80%以上は就労していますが、貧困率は50%を超えます。
米国ではかなり状況が異なります(こちらのページによる)。
・ひとり親世帯が1200世帯、うち80%j弱はシングルマザー世帯。
→シングルマザーは約1000万人、人口比で約3%。
・内訳は、非婚約50%、離別・死別約50%。
・年間を通じて就労していないシングルマザーが23%。
・シングルマザー世帯の収入中央値は2.6万ドル。夫婦+子世帯の収入中央値(8万ドル)の31%。
・シングルマザー世帯の貧困率は36.5%。
・シングルマザー世帯の13%は食糧配布を利用、46%はフードスタンプを利用。
・シングルマザー世帯の11%はTANF(日本の生活保護を劣悪にしたようなもの)を利用。ちなみにTANFの給付水準は貧困線の30%。
・シングルマザー世帯の50%は公的扶助や給付を何も利用していない。
・シングルマザー世帯の22%が健康保険の無保険状態。
日本とは全く異なる背景
「パット見」で、日本とは全く状況が異なっていることを、ご理解いただけると思います。
その背景には、
・10代で、日本でいう「未婚の母」として非婚の母親になる例が多い。ただし日本のように「はい高校は退学ね」とはならない。日本で10代で妊娠した場合と異なり、高校は卒業できる。
・人種問題や「言葉の壁」による貧困も。英語能力が不十分なため、条件の劣悪な就労しかできなかったり、社会保障を申請できなかったり、複数の子どもを同じ小学校に通わせられなかったり。
に加え、
・シングルマザー支援が、どちらかといえば再婚の促進に重みを置いている。
があります。
もちろん、シングルマザー世帯がそのままで、母も子も健康に幸せに暮らし、子どもが成長して充分な教育を受けることを支援するNPO等もあります。支援者側が言葉の壁を超え、支援を届けようともしています。
そのような民間支援を含め、地域差や時期による差があまりにも大きいため、「米国のシングルマザー(支援)は」という話をすること自体が困難です。
私自身、これまでの取材・調査では「この団体では、こうしていた」と紹介するにとどめています。私自身が、それ以上に理解できていませんから。
まずは目標50万円
肝心の資金ですが、ただいま、157,500円。目標200万円の7%を越えたところです。
「200万円」は、2年間で3-4回、述べ6-9ヶ月の米国滞在調査を想定した費用でした。
今回、クラウドファンディングが成功してもしなくても、規模を大幅に縮小しても、この調査研究自体は行う心づもりです。
また、4月、プロジェクトがスタートした後も、クラウドファンディングは「このテーマ」「この目的地」と絞り込んで、随時行う予定です。
4月のスタート時点で、50万円は達成しておきたいと、強く願うところです。
50万円あれば、1-2ヶ月の滞在(期間は滞在地の生活コストによります)を1回行うことが可能です。
それが可能な資金がある状態で、プロジェクトをスタートさせたいと思っております。
今日も活動報告を読んで下さった皆様。
残り14日間、情報を拡散する・関心のある周辺の方に情報を伝える、そしてもちろん、できましたらパトロンになっていただく などのご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。