イベント「パスポート返還訴訟が提起する外国人労働問題ー私たちにできること 」を開催します!
2020年1月、ひとりのフィリピン人女性が会社に奪われたパスポートの返還を求めるという、日本で初めての訴訟を起こしました。女性は何度も「返して」と求めましたが、会社は返還を拒否し続けています。すでに会社を辞めていますが、パスポートがないため転職をすることができず、帰国をすることすらできません。働けないことで、生活も非常に困窮しています。
日本には会社によるパスポート管理を規制する法律がありません。そのため、パスポートや在留カードを会社が奪って不当な労働条件で働かせるといったケースは、決して珍しいことではないのです。しかし、彼女・彼らの多くは、声をあげることが困難です。会社側は「文句を言うと帰国させる」と脅し、助けを求めたくても言語的な壁があり、訴訟費用などの経済的問題にも直面するからです。そのため、権利侵害を受けても泣き寝入りせざるをえないのが現状です。
今回のイベントでは、このパスポート返還訴訟の意義を、原告の代理人であり外国人労働者の権利問題を最前線で取り組む明石弁護士、指宿弁護士よりご報告いただきます。また、POSSE外国人労働サポートセンターの取り組みを紹介し、ボランティアとして私たちにできることを考えます。
イベントタイトル:
パスポート返還訴訟が提起する外国人労働問題ー私たちにできること
日時:
2020年2月24日(月)
14時開始(13時30分開場)
16時ごろ終了予定
場所:
北沢タウンホール 3階 ミーティングルーム
https://www.setagaya.co.jp/kuminkaikan/kitazawatownhall/access.html
下北沢駅 東口・京王中央口 徒歩5分
対象:
外国人労働者の権利擁護や支援に関心のある方
※留学生歓迎
プログラム:
明石順平弁護士:パスポート返還訴訟の意義
指宿昭一弁護士:日本における外国人労働問題の現状
POSSE外国人労働サポートセンターの取り組み
資料代:
500円(学生無料)
事前予約不要
主催:NPO法人POSSE外国人労働サポートセンター
●POSSE外国人労働サポートセンターとは
今年4月、増え続ける外国人労働者の労働相談に英語や「やさしい日本語」で対応するために、20歳代・30歳代の学生や社会人が中心となって、労働NPO・POSSE内に立ち上げた専用窓口です。外国人労働者からの労働相談を受け付け、解決のためのアドバイスを行っています。また相談呼びかけのために街頭でのアピール行動やチラシ配布といったアウトリーチ活動、より構造的に外国人労働問題を把握するためのボランティアメンバーの勉強会などを実施しています。過去には、日本語学校を「強制退学」「強制帰国」させられそうになった留学生や、パスポートを会社に取り上げられたフィリピン人労働者、コンビニで「罰金」や「自腹買取」などブラックバイトを強いられた留学生などの支援を行ってきました。
●ボランティアを募集しています!
外国人労働サポートセンターではボランティアを募集しています!寄せられた相談に対応するだけでなく、そもそも相談すらできないくらい困っている人たちにアプローチするために、街頭で相談を呼びかけるチラシ配布や、労働条件についてのアンケート調査活動といったアウトリーチにも取り組んでいます。
もっと知りたい方は、「NPO法人POSSE 外国人労働サポートセンター」
(https://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite)からご連絡ください。
●お問い合わせ
NPO法人POSSE 外国人労働サポートセンター
https://foreignworkersupport.wixsite.com/mysite
〒155-0031 東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201
メール:supportcenter (at) npoposse.jp
電話:03-6699-9359(相談)/03-6699-9375(取材など)