皆さま、こんばんは!本日はスタディーツアー最終日の報告となります。4泊5日を通して、改めて現地に足を運ぶ大切さを痛感したスタディーツアーとなりました。今後は活動報告会の日程等決まりましたら、こちらの活動報告にてお知らせしたいと思います!引き続き、JIWA-JIWAをよろしくお願いいたします。
5日目【最終日】
スケジュール
*糸数アブチラガマ
*沖縄師範健児之塔
*平和祈念公園(平和の礎)
*魂魄の塔
*ひめゆりの塔
今日はスタディーツアー最終日。コザから南城市に移動し、いくつかの史跡を訪れた。史跡をまわる際には、南城市の教会の牧師さんが同行し、解散をしてくださった。
糸数アブチラガマ
糸数アブチラガマは、沖縄半島南部の全長270メートルの自然洞窟である。今回は、実際に中へ入り沖縄戦でどんなことが起こっていたのか、ガイドさんから学んだ。真っ暗で涼しいガマの中、死を迎える兵隊のいたエリア、負傷はしているものの命をつなぐことができそうな兵隊のエリア、手術台のエリア、地域住民(避難住民)のエリアに分けられていた事を知る。すぐそこに見える井戸にたどり着くまでに半日かけて水を汲みに行った若者、目が見えない兵士にはわかる食料がなく、『死ね』、『お前なんて生きている意味ない』と言われながらも自ら作った道具を使ってネズミを仕留めた時に周りから罵声を浴びることがなくなった話など想像なんてできない話をいくつも聞いた。私は、ここに前日に見た基地と似ている『構図』があると感じた。ガマの中に悪者は誰もいない。全員が戦争の被害者である中、争わなければならない・恨み合わなければならない構図がそこにあった。
平和祈念館:平和の波 永遠なれ(Everlasting waves of peace)
そこでは戦没者の名が刻まれた記念碑が辺りを埋め尽くし、亡くなられた人の多さを可視化できる。『教材』として建てられてた刻銘碑は、国籍を問わずに亡くなった全ての方に追悼の意を表すと同時に悲惨な戦争体験を風化させる事なく後世に正しく継承していくためにつくられた。平和な広場の中央には、『平和の火』が灯されている。慰霊の日の6月23日の日の出の方位に合わせて中央線が設計されている。
魂魄の塔
周囲を石垣で固められた円形の塔には、沖縄戦で亡くなった方々の遺骨がある。戦後、遺骨の収集は住民たちが生きていくのに必要な田畑を耕すために自発的に始まった。現在は、遺骨の多くが国立沖縄戦没者墓地苑に移されたが、親族がどこで戦死したかわからない遺族は今でも魂魄の塔を訪れる。訪問した日には、どれくらいの遺骨が残っているかの調査が行われていた。
この5日間、決して楽しいだけの旅ではなかった。ただ、現実に目を向けて、一所懸命に学び、話を聞き、考えた。涙だってたくさん溢れた。私たちじゃどうしようもできないと思うような巨大な権力を目の前にし、無力だとも思った。しかし、今回の旅で出会った人々のおかげで、いいや!私たち微力だけど無力じゃないと感じた!!!!勝つまであきらめない活動は負けない唯一の方法だそうだ。周りに優しい人であるために、たくさん勉強しよう。考えよう。そんな事を学ばせてもらった5日間だった。
サポートしてくださったスタッフの皆様、縁がありお話を聞かせてくださった皆様、快く迎えてくださった民宿/ゲストハウスの皆様、クラファンやカンパを通して支援してくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。