基本輸入品をベースにせざるを得ない事を以前書きましたが、実際何がどう違うのか?を少しだけ触れてみます。
ごちゃごちゃの画像ですいませんが、これは一番最初にやった適当に売っている送料と消費税込みで4万円程で買える物を動くようにしている時の画像です。
ピンぼけしてて申し訳ないですが、こっちのが今度の飯綱でメイン使用を考えているベースのフレームになります。
通常4号機タイプと呼んでいますので、とりあえず4号と以下表記させて頂きます。
上と下で構造が違いますが、この構造違いが非常に重要な要素になり、このフレームなら修正と補強してやればとりあえず使えるとなっています。
細かい事はかっ飛ばしますが、何か違うとw
このフレームをゼロから造ってエンジンを国産品でやれればいいんですが・・・
例えば安価なS45CやSS400を使って、フレームを製作するためには治具という物を造る必要が出て来ます。
1台しか作らないなら、溶接熱を考慮してしっかり抑えて溶接しちゃえばいいんですけどね。
そういうわけではなく、いくつも生産するとなると品質を安定させる必要がありますので、決まった型を用意して、同じように溶接してく必要があります。
ただそういった物を作るという事は、ある程度の生産台数を考慮する必要が生まれます。
例えば、10台生産するとして治具の費用が100万円掛かったとします。
そうなると、一機辺りのコストは10万円は最低でも掛かってしまうわけです。
これが100台になれば、1台のコストが1万円になり、1000台になれば1000円になりとコストが下がっていくわけです(実際そんな簡単ではないですし、型にも限界はありますので)
だからっといって、いきなり「1000台も造れるか!!」という話になります。
なので、ベースは輸入品に頼らないとどうしても金額が合わないために、採用したという事になり、試作用で何台もやってみての採用している次第です。
4号の黄色ぽい部品が上の方に丸い物体がありますが、これは速攻ゴミになってしまうものなんですが、燃料フィルターという燃料内だったりタンク内にあるゴミを取るための部品です。
現在は、重力落下式で燃料をエンジンに送っていますが、この時にゴミを取らないとエンジン内部にゴミが入って壊れる原因になるのですが、このフィルターだったり、この燃料が通る通路の太さが適正でない上に、燃料が漏れる原因にもなるので、エンジンが欲しいと思う燃料をちゃんと送れるサイズを計算して、濾過材をいくつか試してみて、国産品に変更をしています。
それに伴って燃料ホースも国産品の耐ガソリンホースに変更します。
それ以外でもスパークプラグはNGKという国産の一流品に変更したりなど、多くの部品を変更しておりますし、規格品で使えない物などは内製をしています。
例えば、どうにも壊れやすい電気スイッチなどを内製にしたりしています。
通常のスイッチと違って、B接点スイッチという物を使うのですが規格品で良いものがないのと、配線は当然全部造らないといけないわけです。
ほかにも金属部品で造っているものとかもいくつかあります。
バラシて組み上げて、そして動かして問題ないかをチェックをして、いろんな箇所を調整してやって、走れるようになります。
簡単にやっているようでも、何気なく手間暇掛かって動くようになっています。
いつかは生産計画で1万台!!とかできれば、完全内製だったりスズキさんとかヤマハさんからエンジン購入して完全オリジナルとかやれればいいんですけどね。
それやって、一台の価格が30万円とか50万円だったり意味ないですからね。
逆に販売するなら確実にヤマハさんのPW50と同等か、それ以下の金額でないといけないと思っています。
あんなに出来よくないですから・・・orz
でも、入口になるんだから出来よりもとりあえず「走る、曲がる、止まる」が出来て、走る場所があればいいですし、本格的にやりたいならそれこそPW50とかヤマハさんとかのレーシングカートを購入頂ければいいと思うんですよね。
まして、コース専用車なので個人で持つのも大変だったりしますので、レンタルで出すにしても車体のコストが低ければその分価格に反映できますし、壊れるまでのサイクルを短くしても次を入れるのに躊躇せず新車を投入できるので、遊ぶ側も割と新しい車体で遊べますからね。
ちなみに、このクラウドファウンディングでは支援という形はないんですけど、直接支援を頂いていたりします。
そういう場合は個別でいろいろリターンというか別の形でお返しさせて頂いていたりします。
基本適当にやってますので、何か気になる事があったら質問等を頂けたらと思います。