弊店でも大人気の真鍮をつかって山や道具をモチーフにつくられるmauveのアクセサリー。
その作り手である山本葵さんとのオリジナルペイパーウェイト制作のための打合せが今年の1月より始まっています。1月はじめの時点では、まだ「mauveさんにお願いしてオリジナルのアイテムをつくりたい!」という想いのみ。ここから打ち合わせを経てペイパーウェイトができ上がり皆さまのお手元に届くまでを、何回かにわけてレポートしていきたいと思います。
1回目の打合せは、mauve|山本さんの雄大な北アルプスを目の前に望むご自宅に併設するアトリエへお邪魔しました。
店主が個人的に岩へ一緒に登りに行くことも多い山本さん(ここでは、これ以降親しみを込めて「葵さん」と書かせてください)。
葵さんがこれまでに制作した沢山の魅力的な作品の原型などを見せてもらいつつ(これが本当にどれも魅力的!お宝すぎてテンション上がりました!!)、これから作りたいカタチのイメージをまずは相談。
私達の希望とイメージは、「アウトドアの道具やお店のロゴなどを模したものがいいな」「お客さまにも愛着持って長く使ってもらえるもの」「手に取りやすいロゴのピンバッジ」「身近におけるペイパーウエイト(自宅でも店鋪でも使いたい!!)」といったところ。
それを葵さんに伝えてロゴやペイパーウエイトで出来上がるイメージと、できること・できないことを洗い出すディスカッションが続き、そこから「店主がいちばん馴染みの深いクライミング道具にしていこう!」となり、ロッククライミングで岩の割れ目(クラック)に挟んで使う「HEX(ヘックス)」をモチーフにしてできないかと検討。
出典:amazon
このHEXとは、NATURAL ANCHORSのロゴモチーフとしても使っている馴染みの深いもの。岩の割れ目に挟んで体を支えるため、岩に打ちこむケミカルアンカーとは違い自然を極力傷つけないナチュラルアンカーのひとつとしてお店の名前の由来ともなっています。そのカタチや大きさをどうアイテムとして落とし込んでいくか更に話し合い、最終的に「クライミング道具(HEX)を象ったペイパーウェイト」をつくることに決定。
実際のHEXを持ってきていたのでお渡しし、全体的なデザインをお願いしてこの日はアトリエを後にしました。
・・そして3月にはいり、弊店にて2回目の打合わせ。
葵さんが真鍮の特性や全体のバランスからHEXをどう表現するかイメージしてきたものを皆でまずは共有し、見せ方や大きさを話し合い、そこへさらなるモチーフをプラスしてはどう?という葵さんからの提案でさらに話が進みました。
イメージは、「(岩を)登っているクライマー」
この「(岩)を登っている」のキーワードが出た瞬間、店主と葵さんのテンションはさらに上がり目をキラキラとさせて「登ること」についての話が尽きなくなりました。きっとこの本気の遊ぶ愉しさが作品に落とし込まれて反映されていくのだなー、と感じるとともに、きっとこのペイパーウエイトを手に取る人にはその愉しさが伝わっていくに違いない、と確信しました。
これから先は、金型の制作にはいるそう。
どんなものが仕上がってくるのか、、ワクワクします!!
引き続き、またレポートしてお届けします。
〈 作家紹介 〉✳︎HPより抜粋
山本 葵(やまもと あおい)
山に囲まれた信州で、北アルプスを中心に山小屋のバッジも制作。
金銀、プラチナ、真鍮、鉄、銅、あらゆる金属を使って、
結婚指輪からバッジまでをつくります。
千葉市出身、松本市在住。