リターン紹介の8回目は「Ostium (オスティウム) Fuchsia」です。
Ostiumとはラテン語で”入り口”という意味なのですが花の学名のような響きが気に入っています。
花のような形のシルエットが開いて、放射線状に光り、夢の中、或いは別の世界への入り口へ誘うような状況をイメージしました。
Ostiumシリーズの中でもこちらのフューシャ・ピンクは最初に描いた作品です。
私にとって夢の入り口とはピンク色の霧のようなものなのです。
入り口とは、自分が気付いていないだけで本当は出口なのかもしれません。だとすると、自分はどこにいるのでしょうか。自分がここにいる感覚は自分にしかないですが、自分一人しか感覚できないことは本当に確かなのでしょうか。今自分がここにいる感覚が薄い時など、本当にここがメインの空間(いわゆる現実、というのでしょうか)なのか、夢(サブ空間)なのか、ハッと目を覚ましたらメインの空間にいる自分に戻るのでは,,などという思いが頭の隅のどこかにあります。
"入り口"という名の花、として頂いても良いです。
コメントは気になさらず、インテリアとして作品を楽しんで頂けたら幸いです。
・一点ものの原画です。
・サイズ 35.4×25cm
・水彩紙にアクリル絵具、カラーインクを用いて描いた作品です。
・2011年に制作。
額装していませんが、そのまま棚の上などに立てかけるだけで 充分お部屋のアクセントになります。