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コロナ禍で延期されたヴェネチア・ビエンナーレ建築展の日本館関連企画を盛り上げたい

コロナ禍で延期され、2021年5月22日~11月21日に開催されることとなったヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館の展示として、半年間の会期中にわたって展示物がつくり続けられる、参加型の展覧会を実現します。閉幕後も、展示物が別の建物やプロダクトへと転用され、未来へとつながる展示を目指します。

現在の支援総額

4,825,888

160%

目標金額は3,000,000円

支援者数

259

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/08/11に募集を開始し、 259人の支援により 4,825,888円の資金を集め、 2020/10/01に募集を終了しました

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現在の支援総額

4,825,888

160%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数259

このプロジェクトは、2020/08/11に募集を開始し、 259人の支援により 4,825,888円の資金を集め、 2020/10/01に募集を終了しました

コロナ禍で延期され、2021年5月22日~11月21日に開催されることとなったヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の日本館の展示として、半年間の会期中にわたって展示物がつくり続けられる、参加型の展覧会を実現します。閉幕後も、展示物が別の建物やプロダクトへと転用され、未来へとつながる展示を目指します。

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クラウドファンディングの締切まで2週間を切りました…おかげさまで達成率は94%となり、あと一息で目標をクリアできそうですが、引き続きご支援を募集中です。なにとぞよろしくお願いいたします!さて、今回は現在進めているデータベースの構築について、報告させていただきます。ご存じの通り、このプロジェクトは、日本の木造住宅をヴェネチアへと運ぶというものですが、実際にやってみると、その作業は壮絶を極めるものでした。ヴェネチアに住宅を運ぶためには、いったん部材レベルのエレメントに解体する必要がありますが、解体した部材をそのままにしておくと、建物のどの部分にあったものなのかがわからなくなってしまいます。そこで、すべての部材にQRコード付きのIDシールを貼り、管理することを考えました。QRコード付きのIDシール ⒸJan Vranovský解体現場で部材にIDシールを貼っていきます。柱に貼ったIDシール ⒸJan Vranovský解体してバラバラになるものは、細かな部材にもすべてIDシールを貼ります。板壁一枚一枚に貼られたIDシール ⒸJan Vranovský時にはシールが剥がれて、別のものにくっついてしまうことも!このように情報の紐付けにエラーが起きると、部材は存在するのに、そこにあったはずの情報が失われてしまうことになります。ご主人のTシャツにシールが!たいへん申し訳ありませんでしたIDはすべて、スプレッドシートにまとめていきます。通関(輸出入に際して税関を通す手続き)のために、いったん倉庫に持ち込んだ部材をすべて採寸し、専門家の意見を聞きながら材質も調べ、IDとともにデータベースに記入していきます。イタリアの税関での確認も必要になるため、同時並行で英語にも翻訳していきます。これをすべて採寸するという気の遠くなる作業…写真はほんの一部です ⒸJan Vranovskýモルタル壁など解体すると壊れてしまうもの、土壁など輸出入に大きな制限がかかるもの、下地材などの端材などなど、やむなく廃棄したものもありましたが、それでもデータベースに掲載した部材の数は、全部で1,189個という膨大な数になりました!エレメント管理および通関のためのデータベース柱や梁などの主要な軸組材は、時間が許す限り3Dスキャンしていきます。たびたびトラブルに見舞われながらも、3Dスキャンは根気強く進められ、軸組材についてはなんとかすべてスキャンすることができました!最終的には、303本の線材と94枚の面材がスキャンされ、3Dデータへと落とし込まれていきました。なお、ここで生成された3Dデータは、1部材あたり平均で17GBと非常に大きなものになります。3Dスキャナーはとても敏感で、機械実測だとデータを取り過ぎてしまうわけですが、このままだと重くて使いづらいので、現在はこのデータを軽量化し、通関で使ったデータベースと紐付ける作業に取り組んでいます。データベースは公式ウェブサイト( https://www.vba2020.jp/ )にも実装し、それぞれのエレメントの展覧会後のゆくえもわかるようにするつもりです。このデータベースは、物質としての建物が備える過剰性をよく表現するものになるのではないかと考えています。どうぞご期待ください!最後に、データベースにも搭載予定のエレメントの3Dモデルのデモを掲載します。ご覧いただけると幸いです。3Dモデルのデモ:http://none.tsnym.nu/db/a2_x_rt_beam_c-2.htmlエレメントの3Dモデルのデモ画面3Dモデルの中身は完全な空洞。つまりこのデータには表面しかないのですが、にもかかわらず重いのですそしてなんと!エレメントのARでも遊んでいただけるようにいたしました!エレメントのARのデモ(スマートフォンでご覧ください):https://bit.ly/3iMcoRlスマートフォン上に突如、古材のARが出現しますなぜこんなことを必要があるのか、わたしたち自身もいま一つわかっていないのですが、とにかくさまざまな可能性を検証しています。秋の夜長に、何十年もの旅をしてきたエレメントを身近に感じ、時間の流れに思いをはせてみるのも一興なのかもしれません。


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クラウドファンディングを開始してからもう少しで3週間になりますが、多くのご支援をいただき、目標額の75%まで達することができました…!メンバー一同、本当に感謝でいっぱいです。特に支援者のみなさまからいただいたコメントは大きな励みになっています。募集終了まで残り約一ヶ月となりましたが、引き続き応援いただけますと嬉しい限りです。ところで、ここに来て第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に大きな動きがありました。クラウドファンディングの本文で少しだけご紹介した、国際的な連携を目指す運動の一環として、参加34カ国のキュレーターによる共同声明が2020年8月29日付けで発表されたのです!これは長いヴェネチア・ビエンナーレの歴史の中でも画期的な出来事ですが、今回はいち早く、共同声明の内容をご紹介したいと思います。各国のキュレーターが参加するオンライン・ミーティングのようすその前に、少しだけこの共同声明の背景について説明させてください。ご存じのとおり、ヴェネチア・ビエンナーレは美術展として出発し、第1回目の国際美術展は、1895年に開催されています。近代オリンピックの最初の大会であるアテネオリンピックは、この翌年の1896年に開始されており、またビエンナーレやオリンピックが参考にした国際博覧会(万博)は、1851年にロンドンではじまりました。19世紀後半に次々と生まれたこれらの世界的なイベントでは、「国をあげて競う」という発想が共通していますが、その背景には、蒸気船が普及して世界経済が一体化し、列強がしのぎを削った、近代社会におけるグローバリゼーションの進行があります。ちなみに、この時代にはイギリスが世界の覇権を握っていました。現在は、もちろん当時とは大きく状況が異なります。二度の世界大戦を経て、世界はそれまでのような流動性をいったんは失いましたが、1989年に冷戦が終わると、世界はふたたび強い一体化へと向かいます。経済がグローバル化しただけではなく、国境を越えた人的な行き来も活発になり、海外旅行をした人の数は、2018年にはなんと14億人を越えたそうです(国際世界観光機関UNWTO: International Tourism Highlights, 2019 Edition)。しかし2020年は世界がコロナ禍に見舞われ、流動性は大きく損なわれました。この世界的な危機のなかで、ビエンナーレの枠組みがこれまでのままで良いわけがありません。国別の競争ではなく、いまこそ国を超えた連帯を示したいという思いがどの国にも強くあったことが、共同声明をまとめあげる原動力になりました。今回の動きを主導したのは、韓国館「フューチャー・スクール」のみなさんです。また共同声明のとりまとめは、ルクセンブルク館とポーランド館が率先しました。韓国館展示「Future School」のメンバー。前列が韓国館キュレーターのシン・へウォンさんそれでは、共同声明をご紹介したいと思います。素人が急いで翻訳したものですので、間違いなどがあった場合はどうかご容赦ください。---速報版リリースヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展2021各国館のキュレーターが歴史的な連携の取り組みを開始【2020年8月】ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の40年間の歴史の中ではじめて、世界各国館のキュレーターが団結・連帯し、集結しました。韓国館の主導により、2020年5月23日に開催されることになったオンラインの対話には、30カ国以上の参加国の代表者と、このビエンナーレの総合キュレーターであるハシム・サルキス氏が参加しました。ここでは、ポスト・コロナの時代的課題に正面から向きあうべく、創発的で、拡張的で、開かれたコラボレーションのプラットフォームとしてのビエンナーレの可能性を追求していく方針が共有されました。そのための対話は現在も続いており、その最初の表明として、以下の共同声明を発表します。第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に参加する34カ国のキュレーターおよびキュレーション・チームによる共同声明第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展がテーマとして掲げている「共存はいかに可能か?」(How will we live together?)という問いは、コロナ禍による想像を絶する混乱が世界中で続くなかで、新たな意味を持つことになりました。ひとびとの命とくらしは危機に瀕しており、自身の職能、コラボレーションのあり方、そして構築環境をどのように考えるべきか、わたしたちは見直しを迫られています。ビエンナーレの開幕は2021年に延期されましたが、このタイミングで時間ができたことが、参加国の代表者による共同体をつくり、互いのテーマや意見を学び、協働を模索するための、またとない機会へとつながりました。各国のキュレーターからなるわたしたちのグループは、開かれた対話を進めるため集結しました。このグループはいまも大きくなりつつありますが、今後数ヶ月のうちに、各国の展示の内容を共有し、価値ある相互関係を構築するためのプラットフォームを確立することを約束します。わたしたちは、この交流が国どうしの具体的な協働や共同プロジェクトへとつながることを目指します。また、こうした協働を通じて、わたしたちの職能はいま何を目標に据え、何を重視すべきかを明確にします。最終的には、この自主的なプラットフォームを強化し、確固たるものにすることを目指します。すなわち、2021年のビエンナーレだけではなく、それ以降のヴェネチア・ビエンナーレでもキュレーターおよびコミッショナーが交流を続けられるように、長期的でオープンな回路を整備します。現在のヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展は、優れた作品を選定・表彰する国際的なコンテストですが、今回の取り組みは、既存の仕組みが持つ発見・理解・相互交流の機能を強化し、より良いビエンナーレを構築するための第一歩であると考えています。この世界的なイベントが持つ可能性を発展させ、単なる展覧会の寄せ集めではなく、実効的な集まりにすることを目指していきます。わたしたちは、最初にビエンナーレの延期が発表された際に開幕予定日とされた、2020年8月29日にこの声明を発表しました。現段階では、この取り組みがどのようなかたちで実現に至るかはわかりません。しかしこの試みは、新たな時代を迎えたわたしたちの共同体にとっても、必要なものになることを確信しています。---賛同者一覧などが入った英語版のプレス・リリースは、こちらよりご覧いただけます。現在は、国を越えた具体的な協働に向けた準備作業を、ハンガリー館とフィリピン館が中心になって進めてくれています。今後もこれまでにない出来事が次々と起こりそうですが、日本館の活動とあわせて、支援者のみなさまには、 歴史的なヴェネチア・ビエンナーレの開幕までの動きを随時報告していきたいと思います。