理学療法士 大片 久
私は、岡山県の民間病院で理学療法士として働いています。この投稿では、私がこの映画制作に関わるようになった理由と、この活動にかける想いをお伝えします。まずは、私が理学療法士になろうと思った経緯からお伝えしたいと思います。
① リハビリテーションとの出会い
私は高校時代に陸上競技の長距離に夢中になり、毎日早起きをして朝練と夕方の部活動に励んでいました。そんな中、むやみに走り過ぎたことで足を痛め、リハビリテーションというものと出会います。そして、進学を考える際、リハビリテーションが選択肢のひとつとなりました。
学校でリハビリテーションを学びながら、ある違和感を抱きました。 「リハビリテーションは病気やケガで障害を負った人への治療のひとつだ。
でも、治療だけで良いのか。病気は予防することが大事だし、事前に防ぐことはできないのか。」 そして、その違和感から就職先を選ぶこととなります。
② 現実と葛藤
就職当時、介護保険が開始し約10年が経った時。この時、高齢者へは介護だけでなく、介護予防の取り組みが注目されていました。
私は通所リハビリテーションで介護予防にエネルギーを注ぎました。 一部の利用者さんは、肥満や糖尿病といった生活習慣病を抱えて、介護予防に取り組まれます。しかし、なかなか思うように効果が出ません。
それは、この通所施設での運動以外の生活習慣が変わっていなかったためです。見渡せば、スーパーではカロリー過多な食品が並び、テレビでは、サプリメントや健康機器の通販が盛んです。
人は一人では弱い存在です。生活習慣を変えるには、社会で応援する必要がある人がほとんどです。しかし、社会全体で「防げる病気を予防しよう、といった雰囲気になっていないのではないか」と感じました。
私は悩みながら仕事を続けていきました。 悩んだり、勉強をしながら仕事を続けてきて13年、自分自身でできる能力の限界を意識するようになりました。夜遅くまで勉強していると、日中の仕事の効率が悪くなる。
英語の勉強をして論文も読みたい、遠くの研修会に参加して同じようにがんばっている同士とつながりたい…、でも、あれこれがんばっても、無理をすると続きません。時には体調を崩し、体を壊してまでがんばるのは本末転倒だと感じることもありました。
③ 映画『糖尿病の不都合な真実』との出会い
そんな中、このオンラインサロンYOBO-LABOでこの映画のプロジェクトと出会いました。そして、その内容は私が以前から悩んでいた、社会を変えるプロジェクトだったのです。
「糖尿病を予防するために、これまでの医療職からの指導だけでなく、気軽にみられる映画で広く社会全体に伝える。」 これは、直観的に良い取り組みだと感じました。
ここでは、フラットな関係で誰でも意見を言うことができます。医療職も、医師、理学療法士、管理栄養士、さまざまな職種が所属しています。
さらに医療職以外でも、医療関係の企業の職員をしている方、医療とは全く違う業界の方、自分や家族が病気をしたことをきっかけに医療に関心のある方、さまざまな方が参加し、ディスカッションしています。
そして、形になったのが、今回の映画で、このクラウドファンディングです。 さらに、ここでは、オンラインで自分のペースで活動ができます。
私のように、自分の体調を犠牲にすることなく、全国の熱い想いを持つ人とオンラインで糖尿病予防の取り組みができるのです。私は、主に企業協賛の担当として活動しています。
④ メッセージ
あなたも、この活動に少しだけ関わってみませんか。
私も小さな存在ですが、みなさんと力を合わせることで、大きな力になります。
そして、この映画はYoutubeで将来に残る財産となります。この社会の未来のリハビリテーションにつながるのです! お読みいただき、ありがとうございました。