ユールにはクーフーリンが愛したミードで乾杯でしょ♪
クーフーリンの時代には、地中海のワインはまだアイルランドに到着しておらず、メソポタミアからケルト人に伝わったエールよりも古い欧州の酒「蜂蜜酒(ミード)」が呑まれていた。
そして、キリスト教伝来以前、ケルトやゲルマンの地にはユール(Yule)と言う古い冬至祭があった。
一年で最も夜の長い最大の闇の時。
ユールの言葉の意味は、「祝祭」とか「車輪」とか言われているが、はっきりとしたことは分かっていない。
-The Holly King and The Oak King-
夏至から冬至にかけての、太陽の力が衰えゆく季節。ケルトでは
「ヒイラギの王の支配する季節」
ケルトではヒイラギは聖なる木として崇められた。常緑樹のヒイラギは冬が来ても緑が損なわれなかったからである。
夏至の日、ヒイラギの王がオークの王を破り、女神の配偶者として寒い季節の緑たちを守る。
そして、12月の冬至の日、復活したオークの王に破られ、冬至祭のかがり火のなかに消えていく。
【ユール・ログ】
クリスマスで祝われるものにも、ユールの伝統が多く残っているという。
例えば、ユールログ、クリスマスツリー、クリスマスハム、ホーリー(ヒイラギ)、ヤドリギなどのクリスマスのシンボルは、北ヨーロッパの伝統的なユールの祝祭に由来する。
- Yule Log -
日照時間が最も短くなる12月21日に冬至は始まり、12月22日まで続く。
ケルトの日は夜に始まる。
そのため12月21日に薪に火を付ける習慣があった。
これがユール(クリスマス)の始まり。
薪には飾り付けをし、通常、12時間燃やす。本来は12日間なのだとか。
いまは薪に似せたチョコレート・ケーキをクリスマスの夜に食べる習慣に変わっている。
このケーキはお店で売られており、その名も「ユール・ログ」(クリスマスの薪)なのだ。
12日間燃やし続けるというその薪には幸運や豊穣への願いが込められている。
そんな習慣も今はほぼ消えてしまったようだが、ケーキにはその名残があるようだ。
日本では「ブッシュ・ド・ノエル」などのケーキに形を変えて伝わっている。
そして、英国ではクリスマスによくナッツを食べるらしい。
これもケルトの冬至の習慣からきている。
ヘーゼルナッツはいたずら好きな妖精を追い払うためなのだとか。
さて、今日はナッツと蜂蜜酒で酔うべか。
Marry Yule!!
▼ケルトの色々な祝祭の話
https://camp-fire.jp/projects/249082/activities#menu
▼クーフーリンの蜂蜜酒(エレナ酒店)
https://item.rakuten.co.jp/elena-sake/mead-cuchulainn/