今日も収録曲について述べたいと思います。
「待ちぼうけ」が好きだったんですよね。
たしか小学校の高学年の時に習ったんだと記憶してますが、このくらいの時の男子って、音楽の授業あんま真面目じゃないですよね? 私もそういうみんなの前で歌ったりするのが好きじゃない小学生だったのですが、北原白秋&山田耕筰コンビによって作られた「この道」と特にこの「待ちぼうけ」だけは、なぜかちゃんと歌ってたように思います。
で、この北原白秋&山田耕筰コンビってめっちゃ校歌や自治体の歌作ってるんですよね。
関西学院大学/武蔵野美術大学/東京大学の歌(東京大学に校歌はない)/東京歯科大学 /同志社大学/駒澤大学等の大学や全国の小中高の校歌、福島県福島市/東京都八王子市/愛知県岡崎市など関わった仕事は数知れず。売れっ子コンビだったんですね!
学校や自治体が存続する限り、後世に歌い継がれる作品を作る仕事って素晴らしいですね。
こういった国民的な詩人と作曲家の作った曲は、日本民謡と同様に今回のアルバムに取り入れないのはもったいないとしてカバーすることにしたワケですが、ただカバーするのも安直だし、山田耕筰の曲に版権があるかも?ってことで、曲は自分たちで作って歌詞だけ北原白秋の詩を拝借することにしました。(余談ですが、シナロケの「この道(THIS WAY)」は、ラモーンズの「What a Wonderful World」くらいジーンときます)
で、この歌詞に負けない曲を作るにあたって、イメージの元ネタになったのが、旧ユーゴスラビア(現サラエヴォ)を代表する国民的芸術コンビ、ゴラン・ブレゴヴィッチ&エミール・クストリッツァのジプシーの世界観でありまして、DJイベントでかかるとまず間違いなく踊ってしまう、みんなが大好きな「Gas gas」風にアレンジしたのでした。ただ、曲の構成に歌詞を合わせると尺が余ってしまうので、セルビア語に聞こえるような日本語の歌詞を追加しました。
で、歌い方の参考としてライブの動画を初めて見た時にたまげたのが、これ、ブレゴヴィッチ師匠じゃなくて、ドラムの人が歌ってるんですよね。というか、師匠は今年で御年67歳なんですが、私も同い年くらいまで音楽活動を続けていられるとしたら、白のスーツでステージに立ちたいものです。
そして、この曲にもゲストプレイヤーをお招きしています。
浪速のオンリーワンビッグバンド「赤犬」より、トロンボーン奏者のよしをさんです。
偉人みたいになってますが、現代人です。
彼とは知り合ってからは長いのですが、超ご無沙汰なところに去年のミラーボーラーで姫路城に行って、その時に偶然彼も姫路城に仕事で来てたんですね。あいにくその時は、ニアミスどまりで会えなかったんですが、その後仕事の話で連絡を取るようになり、自治体の仕事をたくさんしていた山田&北原コンビにあやかって、うちらも自治体の仕事したい、自治体のイベントに呼ばれたいということで、バンドのレコーディングにも参加していただくことにあいなりました。
CGW版ジプシー風待ちぼうけの仕上がりと、よしをくんのトローンボーンの演奏は、実際にCDを聴いてたしかめていただきたい。
yosiwow/トロンボーン
1993年より赤犬で活動中!
→→→赤犬オンライン
http://www.akainu.com
他、ドゥームメタルバンドMANTLEGODではベーシストとして活動中です