はじめに・ご挨拶
目に留めていただきありがとうございます。
保護や地域猫活動、TNR、捕獲のお手伝いなど夫と2人で個人の猫ボランティアをしています。
弱った猫や犬と出会い保護したり、手を差し伸べられず後悔に苦しんだりを繰り返し
「過酷な外で暮らす猫を減らしたい、なくしたい」
「殺処分なんてさせたくない」
と、個人の範囲ではありますが、ひたすら猫のことでいっぱいの日々を送っています。
現在保護猫15匹との暮らしです。
本当にこれでいいのか、これで足りているのか....
もっと早くにああしてれば...こうしてれば...
いつも悩みながらですが精一杯の活動をしています。
プロジェクトの経緯
●● 出会い ●●
昨年4月末、道路のど真ん中で倒れたように横たわるやせ細ったグレーの猫(グレさん)に出会いました。
車から降り、よろよろと細い道へ入っていく後を追うと空き家だらけの住宅地にやせて目ヤニ鼻水グジュグジュな猫があちらこちらに…
高齢の餌やりさんが自宅周辺の空き家でご飯をあげていることが判明。
生まれては死に 生まれては死に
ほとんどの子は1~2歳。3歳まで生きられない。
これまで沢山の子が死んでいったと。
そんな話を聞いてるとき、目の前をサビ猫さんが赤ちゃんの亡骸をくわえ逃げていく悲しい姿も目の当たりにしました。
ご飯はあげているそう
でも、数に対して全く足りていない。
お水をバケツいっぱいにくんで置いてある。でも、いつ替えたかわからない汚水。
避妊手術をしている子も中にはいる。でもこれ以上は無理だと言う。
何とかしなければ...と。
●● ビゴの保護 ●●
まず急いだのがグレーハチワレの子の保護。
血混じりの鼻水で鼻がふさがっていて栄養状態が悪く毛色が褪せている部分もある。
ご飯を出しても全く反応しない。
体がペチャンコに痩せ、命の危険を感じた。
これ以上の保護は...ためらいはあったけど放っておけない...病院へ。
体重わずか1.7㎏...
「ビゴ」と名前をつけました。
●● TNR+サポート ●●
他の子には投薬と栄養価の高いご飯をお腹いっぱいに食べられるように。
さらに猫ボランティアグループの方に相談をしたところTNRに力を貸してくださると。
みなさん沢山の案件を抱えておられる中で猫たちのためにと動いてくださいました。
5月5日一斉TNR。
無事未手術9匹全員のTNR終了。
こんな環境で生まれてしまう不幸をここでとめられたのは猫ボランティアグループの方々のおかげで感謝してもしきれません。
必ず何かのかたちで恩返しをさせてもらいたいと思っています。
それにはまず、ここから保護した子やこの場所で暮らす子をちゃんとしなければ。と。
高齢の餌やりさんには適切な量のご飯を毎日あげてもらうこと、その他のお世話と環境改善を夫と私で続けていくことに。
●● こよみの保護 ●●
リターンをした中にはおそらく生後半年もいってない子猫が1匹だけいました。
やせ細った大人の猫たちと比べて比較的病的な痩せ方はしておらず、ビゴの保護もあり手一杯なところがあったので出来ることとして避妊手術をしてリターン。
ただ、体の小柄さと汚水を飲む姿があったことと、やはり子猫にこの環境は命の危険があると...
里親さん探しをするため保護に踏み切る。仮の名前として「こさび」と呼び始めました。
このプロジェクトで実現したいこと
原因不明の病気を発症した「ビゴ」と入退院を繰り返しながらも生きようと頑張る小さな「こよみ」の治療です。
●● こよみの病気 ●●
里親さんを探すことにしていた「こさび」。
ウイルス検査も問題なし。ワクチン接種も済み。
あまりに可愛いので
猫好きな友人に写真を送り、話の中で保護経緯を説明したところ里親さんに手をあげてくれました。
会ってもらう予定も立てていた中でこさびの様子に異変が。
黄疸。腎臓もダメ。1度目、10日間の入院となりました。
さらに、この幼さでは異常なまでの歯のボロボロさ、さらには後のレントゲンで骨盤骨折をしてそのままくっついたであろうことが分かりました。
それにより排便に支障があり、充分なケアが生涯に渡って必要であると。
どれだけあの環境で過酷な日々を送っていたのかと思うと胸が張り裂ける思いでした...よく生きていてくれたと。。
命の危険もあったなか小さな体で頑張り、退院。
とはいえ、この状態で友人へ託すことは出来ず里親探し断念。
「こよみ」と名付け家族に迎え入れることになりました。
黄疸についてはよくなったものの腎臓が悪く...
この10か月で5回の入退院に加え、頻繁な通院の日々。
●● ビゴの病気 ●●
※ビゴについてお知らせがございます。
ページ最後の「報告」をご一読願います。
保護直後から見違えるほど回復したビゴさん。
人が苦手で他の猫たちとも少し距離があるけれど、唯一同じ場所にいたこよみにだけには心を許しています。
すっかり元気になり安心していたところ、3月上旬からなんだか痩せてきている様子が。
こよみの5回目の入院もあり気になりつつ遅れてしまっていたビゴの受診を決めた3月25日、一気に悪化。
病院の待合室でビゴの様子がおかしい。
振戦(しんせん)があり、今朝まで歩けていたのにもう歩けない。
診察室に通されまずは血液検査。長く待たされる。どんな悪い結果がくるのかと構える。
結果、脱水と貧血が認められるだけ。
腫瘍を疑いまずは腹部エコー。何もない。
入院
その後、色んな可能性を考え出来得る検査をしてくださったがどれも当てはまらず「原因不明」。
あとは脳や神経の病気では...ただ、その検査は一般病院では無理。
その間も命を繋ぐため必死に治療してくださる。
「大学病院での検査をしてはどうか」
MRIやCT検査で分かるかもしれない。と。
高額な検査費用と、何よりもビゴにとって最善なのかどうか...
いまにも命の危機が訪れそうなぐったりとしたビゴの姿。
検査に耐えられるのか、検査しても道が開けないのであれば こよみが待ってるお家で看取り覚悟で看病した方が良いのではないか。。
入院5日目、家に連れて帰っても良いか先生に聞いてみる。
「点滴も充分にはいっているため夜はお家に帰って良いですよ」と。
「そしてまた朝から預かりで点滴をしましょう」と。
ただし「この状態なので家でも病院にいたとしてもいつ何が起きてもおかしくはないです」とも。
帰宅
ビゴが歩いた!
さらに、ちゅ~る食べた!!すごい!すごい!
ビゴはただただ今日を生きようと頑張ってる。
「大学病院行ってみよう」
かかりつけの先生に相談し、まずはMRI等の検査が今のビゴに必要で出来る状態か、他に出来る検査はあるか、とにかく一度行ってみようとのことになりました。
●● 4月1日大学病院にて診察 ●●
まず詳細な問診。
そこから血液検査・エコー・レントゲン・神経のテストなど麻酔をかけずに行える検査をひと通りしてもらい、さらにマイコプラズマとFIPの遺伝子検査へもまわしてもらいました。
神経科の先生にも診ていただき、多少の反応の鈍さはあるが明らかな異常は見当たらず。
各種検査の結果からも病気の特定できず。
ただし、貧血の度合いがすすんでいるので輸血の必要が明日にも迫っている。と。
帰宅
点滴治療を続け自宅でお世話するのを続けているビゴさん。
幸いなことに輸血は回避でき、今日もビゴは頑張っています。
その後、大学病院の先生から遺伝子検査の結果連絡がきましたが、マイコプラズマもFIPも陰性。
あとはまだ見つけ切れていない腫瘍があるのかどうか、ただ、そうだとしても腫瘍に対しての治療をしていない中でビゴの貧血が悪化していかず現状安定しているというのは違うのかな...ここまで検査し高額な費用もかかってしまったのに申し訳ないです。と先生。
原因不明。
プロジェクトをやろうと思った理由
夫婦2人でたまの日帰りの遠出を楽しみに日々猫のためにと働いています。
これまでにない入院や通院治療続きで切りつめても切りつめても限界がきてしまいました。
病気予防を含めずビゴこよみの治療にかかった費用はこれまでで少なく見積もっても70万円。
ビゴの病気が特定出来ていないため今後の検査や治療にいくら必要なのかわかりません。
こよみの入院もこの1年弱で5回。腎臓は治らないので命を繋ぐためには今後も同様に必要となっていくと思います。
治療をどこまでできるか。
もしいま目の前に瀕死の猫が現れても手を差し伸べられない。
ビゴとこよみ以外にも腎臓が悪く今年に入り2度の入院をしている先住猫もおり、病気の子の他にも老猫含めた保護猫たちがいます。
治療をどこまでするかちゃんと整理し自分に出来る範囲内でおさめなければならない事は...本当にその通りで、ここまでくると「しない」選択も考えなければいけないのかと思うのですが、頑張るこの子たちを前にまだ命を繋ぐ道があるのではないかと一縷の望みをかけ、初めてのクラウドファンディングに挑戦します。
資金の使い道
ビゴとこよみの治療や検査費、命を繋ぐための費用に充てさせていただきます。
もし皆様よりいただいたご支援が必要を上回るようでしたら、ビゴやこよみのような子を増やさないため、さらなる猫への活動に全て充てさせていただきます。
かかった費用の詳細はこちらで報告していきます。
リターンについて
ささやかですが心を込めた御礼をさせていただきます。
最後に
ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。
ビゴこよみの経過はもちろん、保護した場所の現在のサポート状況、猫たちの様子などこちらで報告をしていきます。
過酷なお外で暮らす子がせめて一代限りの命を全うできるように、精一杯続けていきたいと思っています。
無理ない範囲で少しでもご支援いただければ励みになります。
どうかよろしくお願いいたします。
報告
4/26朝よりビゴに異変がおき、発作を頻発するようになりました。
ビゴさん...とても頑張ったのですが、4/29深夜、息を引き取りました。
悲しいお知らせとなりごめんなさい。
詳しくは活動報告の「ご報告」で書きましたのでお手数ですがご一読いただければと思います。
これからについて
こよみの治療やビゴがいた場所に残るお外の子のお世話は悲しみに暮れて滞らすわけにはいきません。
ビゴのような過酷な暮らしをする子をつくってはいけないとより強く思います。
引き続きご支援をお願いさせてください。
ツイッターでこれまでのビゴのかわいい様子やこよみの日常などのせています。
良かったらのぞきにきてください。
https://mobile.twitter.com/vigokoyomi
最新の活動報告
もっと見る最後のご報告
2024/07/19 22:366月18日 11:00夫と二人で見守る中、こよみが息を引き取りました。見送ってから1か月。覚悟をしていたつもりですが、喪失感は日が増すごとに大きくなり、まだ思い出話をするには少し抵抗があります。それでも、精一杯の愛情をかけてやれることはやってきたという気持ちもあるので、こよみのことを話したいとも思います。こちらで支援のお願いをしてから4年、あの時のたくさんのご支援と励ましのおかげです。なので、ちゃんと報告をして、最後の御礼をお伝えしたく投稿します。5歳。保護から少しして入院する事となり、こよみにはたくさんの困難があると分かったあの時に、もしこよみが5歳になることができると聞いたら飛び跳ねて喜んでしまうくらい、奇跡の5年間でした。2019年4月 こよみと出会った日昨年くらいからあの手この手でご飯をあげても体重は減っていき、日々の動きの中にしんどさを感じることが増えてきていました。この3月には、歯周病が悪化し外歯瘻になってしまい、こよみの体はさらにしんどくなってしまいました。それでも、外歯瘻のケアや強制給餌も受け入れてくれて、本当にこよみは頑張り屋でえらい子でした。そんなずっと頑張ってるこよみのために、たくさんナデナデしてたっぷりと甘やかし、これまで以上にこよみに費やす時間が増えていきました。「おはよう!こよみ」「こよたん、ただいま!」「おやすみ、また明日ね」こよみで始まりこよみで終わる毎日。ただ、うちには甘えん坊がたくさんいて、みんなそれぞれ同じようにかまってあげたいと思うもののそれが出来ないことも多々ありました。それでも、みんなの方こそ こよみをたくさん可愛がってくれて、写真を見返すと優しさがあふれていて胸がいっぱいになります。長くはない年月かもしれないけど、こよみとの日々は濃いものでした。こよみにとって我が家で過ごした時間が幸せであってくれたらと願っています。これまで、ビゴやこよみのことを知って応援していただき、本当にありがとうございました。ビゴ こよみまたね。 もっと見る
御礼とクラウドファンディングのこと
2020/10/17 18:53ビゴやこよみ、外の子たちのためにご支援をいただき本当にありがとうございました。隣にビゴが居ないこよみの姿がさみしそうに見えたりもするのですが、毎日の投薬や点滴にも耐え、最近は朝5時台から走り回っています。こよみ元気です!「細い」を脱出して「小粒」なこよみつい先日の診察でも腎臓病ステージほぼ4に変わりはないものの体に筋肉がついてきてしっかりしてると先生もこよみを褒めてくれました。団体でもない個人ボランティアの私たち夫婦にこれだけのご支援をいただいたこと、感謝だけで終わらせてはいけないと思っています。最近では一部のクラウドファンディングに複雑な気持ちにさせられたり、それでも苦しむ動物たちを見過ごせないと悩まれ、優しい人が傷つく事が発生しているのを目にします。私事ですが、2年前に和歌山市のガバメントクラウドファンディングで支援参加をしていました。「不幸な猫を増やさない」の目標を掲げた和歌山市に切なる願いを込めて精一杯の支援参加をしたのですが、報道等であるように、あんまりなお粗末っぷり、これでは詐欺ではないかという酷さ、大きな怒りと悲しみがあります。集まった額・使用した額、どのような内容でご支援を使わせていただいたのか、目的外使用はなかったか、あったのならその理由は....それは支援してくださった方が納得のいく使い方なのか...自分たちでは限界の迫っていた保護猫たちの治療やTNRをあきらめずに続けられたのはクラウドファンディングを通してたくさんの方からご支援いただけたおかげです。ソファーにのれるようになりましたケガからの出血が続いていたブンちゃんは手術しなければ助からなかった子です。これ以上の保護はできない状態の中、負傷していたブンちゃんを手術し我が家へ迎え入れられたのは皆様のおかげです。お一人お一人からのご支援があって救われた命です。だから、一部の悪質な人によってクラウドファンディングが悪いものになってしまわないで欲しいです。今年はたくさんの子を見送りました。職場に居た「つくし」、ビゴこよみを保護するきっかけの場所にいた「グレさん」、TNRが済んでこれから見守っていく予定だった「こミケたん」、保護してたった1年...生きて欲しかった「ビゴさん」、長い外暮らしからお家歴3年の「寅さん」、梅雨の長雨の後、道で亡くなっていたハチワレ子猫「こハーチ」...殺処分・虐待・ロードキル・ケガ病気...過酷な外で生きる猫がいなくなり、みんな家の中、みんな大事、みんな幸せが当たり前な世の中になって欲しいと願いながら、微力ですが外の子のお世話、不幸を繰り返さないためのTNR、自分たちにできる精一杯の事を続けていきます。そして、保護した我が家の子たちを大切に大切にしていきます。皆さま本当にありがとうございました。お空のビゴからもありがとうございました!Twitterでの報告を続けていきますので、これからも見守ってくださると嬉しいです。 もっと見る
最終収支報告
2020/10/17 15:44前回(8/20)の報告はこちらから↓https://camp-fire.jp/projects/251498/activities/193075TNR費用●8/26 外の子(女の子)TNR費用 手術+ワクチン ¥11,000-●8/27 外の子(男の子)TNR費用 手術+ワクチン ¥7,700-●9/7 外の子(女の子)TNR費用 手術+ワクチン ¥11,000-外の子TNR費用(避妊去勢専門病院)3匹合計¥29,700- こよみの医療費●9/8 定期受診血液検査費用と1ヶ月分の自宅点滴セットとこれまで試行錯誤してこよみに必要な薬やサプリ各種…¥48,075-●10/12 定期受診血液検査と1ヶ月分の自宅点滴セットと薬とサプリ各種。こよみの腎臓が良くはないものの悪くはなっておらず今後の医療費のこともあるので先生と相談してサプリを減らすことに。¥25,740-ブンちゃんの医療費●9/14 血液検査保護時よりすでに腎臓病を患っているブンちゃんの血液検査です。¥14,740-だいぶ慣れて甘えてくれるとは言えまだ警戒心や咄嗟の攻撃力もあるためシリンジでの強制投薬は無理で、ご飯やちゅーるに混ぜても異変に気付き残すためいまはひたすら食が細くなってるブンちゃんにしっかり食べてもらい定期的な検査に重点を置いています。まとめ前回8/20までの医療費合計¥607,154-8/20以降(上記)医療費合計¥118,255-合計 ¥725,409-CAMPFIRE様手数料等引き振込された額【¥669,745】 全額医療費やTNR費用で使わせていただきました。 もっと見る
プロジェクト達成おめでとうございます😊 未だ時間がありますし 猫さん達の為に 少しでも多くのご支援金が集つまると良いですね💓
寅さん。゚(゚´Д`゚)゚。 でももう、苦しくないですよね。 元気に走り回れてますよね。
ビゴちゃん、ご愁傷様でした。猫を見送るのは本当に辛い経験ですよね。いつまでたっても慣れません。でも最後まで愛情を持ってケアされて幸せだったのだと思います。どうか気を落とされずに。寄付金はもちろん他の猫たちに使ってあげてください。よろしくお願いいたします。 安座上