コンゴでは、マスクの着用がキンシャサや、南キブ州で始まっており、厳しい取り締まりがなされています。
マスク無しでの外出は許されていません。キンシャサではマスク着用が始まった先月22日、マスクを付けていなかった男性が治安当局と言い争いになり、射殺されました。
写真:スタッフもマスクを着用しています。
そんな状況を鑑みて、南キブ州の方では先月から、私たちの卒業生たちもマスク生産に入っています。
中央カサイ州でも、昨年12月に洋裁訓練を卒業した30名の女性たちにマスク生産の仕事を提供しています。
この女性たちは、性暴力などの紛争被害に遭って、その後自立を目指して洋裁訓練に取り組んでいた方達です。
洋裁ビジネスも禁止されてしまったので、ようやく、今年に入り自分の力で立ち上がりかけていた矢先のコロナショックで、多くの女性たちは絶望していました。
ようやく自立できるという自信を持ちかけたばかりの女性たちに、なんとか仕事を続けてもらいたいと思いで、ロックダウン下で就業の機会を提供しています。
彼女たちが生産するマスクは、感染予防のために援助活動に従事するスタッフや、病院、最貧困層へ届けていく予定です。
報告:小川真吾