テラ・ルネッサンスは、約3年前から、ウガンダ北部アジュマニ県にある難民居住区で緊急支援の活動や主に難民の方々の生計支援に取り組んできました。
その活動を支えてきた現地スタッフたちの過半数はウガンダ人ですが、実は、南スーダンからの難民も多くいます。
写真:現地スタッフが難民居住区に足踏み手洗い設備を設置する様子
難民と聞くと、「何もできない可哀想な人たち?」と一括りにする人もいるかもしれませんが、実は、難民の中でも様々な専門技能や経験を持った方々がたくさんいます。
テラ・ルネッサンスのスタッフとして働いてくれているスタッフも、難民居住区に来る前は、土木エンジニアや溶接、木工大工、洋裁、家畜飼育などの技術を持ち収入を得ていました。
またヘルスワーカー(保健師)やオフィスワーカーとして働いてきた実務経験の豊富な人たちもいます。
(写真)テラ・ルネッサンスの現地スタッフら
彼ら彼女らは難民と同じ言語(多くは複数言語)を話せるだけでなく、現地の文化や、風習、習慣に精通し、なにより同じ紛争を経験してきた人間です。
それゆえに対象者の状況や気持ちを、より深く理解して、一人ひとりに寄り添うチカラ(強み)があります。
テラ・ルネッサンスにとって、彼ら彼女らは欠かせない仲間・同志なのです。
今も、現地スタッフならではのやり方で、対象者との関係性を築き、新型コロナウイルス予防のための啓発活動を進めています。
(写真)足踏み手洗い設備の組み立て、設置をする様子
この1ヶ月半は、緊急を要するコロナ対策に、日々、炎天下の下、連日、物資調達や運搬、他機関との調整、足踏み手洗い設備の製作、設置作業などなどに取り組んできてくれました。
テラ・ルネッサンスの活動が、日本の支援者さんから、現地のスタッフやに至るまで、本当に幅広い人々に支えられて成り立っているものだと感じます。
引き続き、創設以来の基本理念である「一人ひとりに未来をつくる力がある」と信じて、これからも国内外のスタッフ一丸となり、それぞれの持ち場で、それぞれの役割を発揮して、活動を続けていきたいと思います。
(報告: 鬼丸昌也・小川真吾)