コンゴ民主共和国 南キブ州で行っている養蜂訓練の様子です。
こちらは、30世帯が養蜂ビジネスを立ち上げるプロジェクトで、これまで30箇所に養蜂場を設置して、養蜂の技術習得を終えて、実地で養蜂活動を進めてきました。
しかし、コロナの影響で、ここ半年間、採蜜後の加工機材を搬入することができない状態が続いています。
一方、ミツバチのコロニー(巣)を病気や天敵であるネズミやスズメバチから守ったり、雨や寒気から守るために工夫したりしながら、なんとかミツバチを守り続けています。コロニーも成長しており、すでに採蜜できる状態にあり、定期的に巣箱の内検をしています。
写真:成長したミツバチのコロニー
このような形で、とにかくここまで育てたコロニーを守るために、いろいろと工夫してメンテナンスをしています。今月は、さらに養蜂場にブリキ板で屋根を取り付ける作業を始めました。
今までは、草や木を使って受益者が工夫して雨風を凌ぐための対策をとってきました。現在は、しっかりと養蜂場を保護するための資機材を提供して、受益者たち自身が屋根の取り付けに取り組んでいます。
また、巣箱も増やしているので、それに合わせてスモーカーや長靴など、より多くのメンバーが同時に活動できるように備品も提供しています。
コロナ禍であっても、大切なミツバチを守るために、対象者たちが頑張っています。いちはやく採蜜して販売できることを祈りながらも、今、できることに取り組んでいます。中長期的に彼ら彼女らの生活を守るためには、緊急支援だけではなく、本人たちの自主努力を伴う息の長い自立支援が重要です。
(報告:小川真吾)