イマジン・ワンワールドでは、2020年までに196ヵ国それぞれの着物と帯の制作を目指し、活動しています。
現在55ヵ国の着物が出来上がっていますが、その記念すべき第1作目は「南アフリカ共和国」。
1つの国の自然や遺産・文化歴史を1枚の着物と帯で表現するのは至難の業です。
どのようにして南アフリカ共和国のデザインが決められたのか。ご紹介します。
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【南アフリカ共和国制作秘話①】
アフリカ大陸は、人類発祥の地。そしてとても古い大陸。
広大なサハラ砂漠、コンゴのジャングル、大地溝帯、ナイル川・・・。
そんなアフリカの国で最初に製作をしようと思ったのが南アフリカ共和国。
喜望峰を有し大航海時代の貴重な中継地であったケープタウン。大陸の隆起によって生まれた広大な高地。
南アフリカには様々な名勝が存在する。
その中で「世界はきっと、ひとつになれる」というイマジン・ワンワールドの思想に合致するのが、この国が勇断した「アパルトヘイト政策の撤廃」だった。
ネルソンマンデラ元大統領とデクラーク元大統領。
この二人の偉大なリーダーによって人種差別の撤廃が制度的に行われ、二人はノーベル平和賞を受賞している。
また、奇跡の二週間と呼ばれる不毛の高山地帯が花で覆われる光景は、私の記憶に深く刻まれていた。
そうだ、この国が行った人種の融和を「奇跡の花園」に譬えてみよう、
色んな花が共に咲くという光景に、この国の未来を描いてみよう、
ここから、KIMONO制作のコンセプトが始まった。
(文責 イマジン・ワンワールド代表 高倉慶応)
*イマジンの作品は、着物と帯を総称して「KIMONO」と呼んでいます。